チャン・ツィイーの女優生活20周年を記念し、1998年に公開された彼女の出世作「初恋のきた道」の特別上映が10月29日、「第32回東京国際映画祭」を開催中の東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、チャン・ツィイーが登壇。20年来のファンだという各国の男性たちからの質問に答えた。
今や同映画祭のコンペティション部門審査委員長を務め、レッドカーペットイベントで「おなかの中には(第2子である)30週目の赤ちゃんがいます」と明かしたチャン・ツィイーだが、撮影当時は19歳。
「当時の私は映画の中で何をやってるのか、映画とはどういう芸術かも正直分かっていませんでした。当然、演技の技巧も何もなく、ただ女の子として生きていただけです。ただ、この期間はその女の子として生きていたという実感はありました」とコメント。
そして「やはり映画って私にとって本当に貴重なものです。映画の中で彼女は泣いたり笑ったり照れたり…若々しくリアルな20年前の私の自然体そのものを記録しています。
40歳の今の私にはもう撮れないものですが、どんなに年を取っても、どんなに経験を積んでも、演技とは自分をさらけ出すもので、技巧に頼らず自然であるべきだと教えてくれます」と続けた。
さらに、「今こうして20年前の作品を見ることができましたが、20年後の今日も、何らかの作品を見ることができると思う。私は家族を持ちましたが、娘にも母の仕事や姿を見せることができるのは本当に幸せなことだと思います」とも。
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