また、本作と「グリーン・デスティニー」(2000年)の彼女に強い感銘を受け、ついには中国人女性と結婚したというファンから、熱いメッセージとともに「これまで演じてきた役で特に印象深い役は?」という質問が。
チャン・ツィイーは「おめでとうございます。それはきっと幸せですね(笑)。きっといろいろ世話してもらってるでしょ?」とちゃめっ気を見せつつ、「皆さんご存知の通り、私は20年間いろいろな役を演じてきましたが、中でも生命力に満ちた力強い女性の役に特に引かれます。そして彼女たちはたいてい、悲しい役でもあります」と回答した。
また、冒頭には本作のメガホンを取った巨匠チャン・イーモウ監督からはビデオメッセージが届いた。
「20周年おめでとう。あっという間だね。僕の後ろに貼ってあるのは当時のポスターだ。君の長年の努力と勤勉さと才能は、君の優秀さを示すもの。映画を愛しているからこそ、素晴らしいキャラクターを演じられる。君が演じたキャラクターは俳優はこうあるべきだと、そして人間はこうあるべきだと示してくれている。努力は報われる。本当におめでとう」。
この愛情あふれるメッセージに「感動しました。私がここまで歩いて来られたのは良き先生、良き友人に囲まれてきたからこそです。若く演技について分からなかった時期も、チャン・イーモウ監督をはじめアン・リー監督、ウォン・カーウァイ監督らたくさんの人々に教えてもらえたことは役者としてとてもラッキーでした。とても恩義を感じます」と語った。
第32回東京国際映画祭は、11月5日(火)まで開催中。
取材・文・撮影=坂戸希和美
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