――雅子さまの物語をドラマ化するのは初めてになりますが、脚本を読んだご感想をお聞かせください。
皇室を描くだけでも、エンターテインメントとしては、なかなか難しい部分が出てくると思います。
その上で、今回の脚本には私が演じる週刊誌の記者・栗島梓にも人生がきちんとあって、それが雅子さまの人生とオーバーラップしたり、違いを感じたりということによって膨らんでいき、面白い構成だなと感じました。
――皇室という知られざる世界のドラマですが、演じられて難しかった点などありますか?
皇族と一般の国民との違いを感じさせつつ、同時に親しみやシンパシーを抱く視点。それが今回の栗島梓役の役割だと考え、出演が決まって1点だけ、“脚本内の敬語の徹底”をお願いました。
もちろん、皇族の方のお話だからということもありますが、私が演じる梓は雅子さまに尊敬の念があり、同性として憧れがあり、さらに記者でもあって言葉のプロでもあります。そういう役どころなので、いつも記事を書いていると、そのような言葉遣いも身に付いていると思うんです。
また、話をリードする梓の人物像にリアリティーを持たせることが物語の下支えと考えて、26年に及ぶ彼女の記者経験も大事に演じるよう気をつけました。
――ドラマを楽しみにされている皆さんに、メッセージをお願いします。
先日の台風19号の爪痕は深く、それに伴い10月22日予定だった祝賀パレード延期のご判断があられたと思います。被災なさった皆さまへのお見舞いの気持ちも込めて、この作品を少しでも多くの方が楽しんでくだされば幸甚です。
ドキュメンタリー部分とどのような兼ね合いになるのか、私も楽しみにしています。
陛下と皇后・雅子さまがどのようなお方なのか? ご成婚後、どのような生活や苦労、仕事をされてきたのか?
キャリア、結婚、皇室の伝統、出産、公務、家庭…さまざまなことの間で揺れながらも支え合い、前に進まれてきたお2人の知られざる姿を祝賀パレードが予定されているその日に、改めて知ることができる、そのような番組になればと思います。
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