由紀は逃げ出したくなるような現実があっても乗り越えていく。小松自身はもし困難なことがあったとき、どのように対処する?
「苦しいことがあるときこそ成長できると思っているので、立ち向かいます。例えばお芝居で無理難題なことを要求されても、今までよりも良いものを出そうともがくし、相手が思っている以上のものを出そうと燃えるタイプ。性格的に負けず嫌いなんです(笑)」
今回の撮影は長野の精神科病院で行われるなどリアリティーを追求。
「空気感などそこでしか分からないことってあると思いました。生と死が隣り合わせで垣根がない場所で、皆さんが葛藤しながら自分を受け止め、生きているということを体感できました。そういう場所で芝居ができて本当にありがたかったです」
撮影中は食事会も開かれるなど、明るい雰囲気で撮影は進められた。
「鶴瓶さんがキャストとスタッフを集めて焼き肉に連れて行ってくださいました。東京だとみんな揃ってというのはなかなかできないので、贅沢な時間を過ごさせてもらいましたね。みんなで芝居について話せてコミュニケーションを取れたのは大きかったです。あと贅沢だと感じたのは、平山秀幸監督の存在。孤独なシーンが多かったのですが、常に寄り添ってくださって包み込んでくれ、そしてリスペクトしてくださる…。監督といろいろ話をしてアイデアも出させていただき、一緒に映画をつくったと感じられる作品になりました」
玉置晴子
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