そんな齊藤監督への印象を問われた北村は「厳しかったですよね…」と即答。齊藤から「うそでしょ!?」とツッコまれながら「何がうれしかったって、準備をちゃんとやらせてくれるところ。やはり、演じるだけじゃない俳優という仕事の本質を分かってくれていると感じました」とベタ褒め。
一方、「現場は彼のキャラクター通り穏やかで、ホラーなのに爽やかな風が通り抜けるよう。1つ1つ尊重してディスカッションしてくれて、あまりにスムーズ過ぎたので、ちょっと怒ってほしいなと思うくらいでした」とクレーム(?)も。
このイベントは東京国際映画祭のQ&Aセッションだったが、時間等の都合で観客の質問には1つ答えただけで終了
締めのコメントを求められた齊藤は「Q&Aなのに1ラリーしかしてない! この前、韓国で『blank13』を上映したんですけど、79分の映画に対してティーチインが2時間もあって(笑)。だけど、そんなことは結構ザラで、見た方とこうしてディスカッションすることでより映画が発酵して深まっていくと感じたので、もっと日本でもやってもいいのでは」と残念がった。
また、「この作品は去年御殿場で撮影したのですが、今、台風で甚大な被害が出ています。千葉も足利も、そこがなきゃ映像が作れないって地域が被災してしまったので、1日も早い復興を願っています」と語り、「さらに「この『フォークロア』は、先日のアジアンアカデミークリエイティブアワードで『TATAMI』の北村さんが主演男優賞、神野美伽さんが主演女優賞、早坂伸さんが撮影賞を獲得し、ここにいるアンワル監督の『母の愛』もオリジナル脚本賞を受賞しました。
とっても素晴らしい賞だと思うんですけど、日本のメディアではほぼ取り上げられてないので、マスコミの皆さんぜひそこを強調して書いてください(笑)」と付け加えた。
客席には「TATAMI」で兄弟を演じた2人と、父親を演じた俳優の黒田大輔の姿も。黒田はフォトセッションにも参加した。
「フォークロア」シリーズ『TATAMI』『母の愛』ほかは、BSスターチャンネルにて11月10日(日)より独占日本初放送。
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