国民的映画「男はつらいよ」の主人公・寅次郎の少年期を描いた「悪童 小説寅次郎の告白」をドラマ化した「少年寅次郎」(毎週土曜夜9:00-9:50、NHK総合)。11月2日(土)放送の第3話から寅次郎役が藤原颯音から井上優吏へとバトンタッチされる。
岡田惠和が脚本を手掛け、寅次郎の出生の秘密から戦争を挟んだ“悪ガキ”時代、そして妹のさくらに見送られて葛飾柴又から旅立つ14歳までを描く同作。
今回、取材会に藤原と井上らが出席し、第3話の見どころなどを語った。また、1話から3話の演出を担当した本木一博からコメントが寄せられた。
藤原は印象的だったシーンについて、「1話(10月19日放送)のヘビをイエイ!ってやる(土手にいるカップルにヘビを投げてしまう)場面は1番面白くて、台本を読んでも笑った。あとは泣くのが難しくて苦戦しました。泣く以外は簡単だった!」と無邪気に語り、会場を和ませる。
一方、中学生になった寅次郎を演じる井上は、「小さい頃と違い、無邪気な感じはあるものの一人で抱え込んだりするシーンも多くて苦労しました。印象に残っているのは3話で失恋するシーンと最終回(11月16日[土]放送)で家出をするところ。3話では森七菜さん演じるさとこに本当に恋した気持ちになってドキドキしていました」と語る。さとこに“デレる”シーンは、映画シリーズなどで寅次郎を演じた渥美清を彷彿とさせる演技だったが、「映画を見て渥美さんに似せつつやったのと、心から自分が『ドキッ』として“デレている”ところもありました」とエピソードを披露した。
また、妹・さくら(落井実結子/野澤しおり)とのシーンも印象的だが、「妹がいないから接し方が難しかった。さくらとおままごとするシーンがあるけど、いつも学校では鬼ごっごとかをしているから『女の子ってこんなことをするんだ』って思いました」(藤原)、「撮影が始まる前にも話したり、持ってきてくれた折り紙で一緒に遊んだり、本当の家族のように接して仲良くなりました」(井上)と撮影の裏側を明かした。
本木が「ケラケラ笑いながら自由自在にスタジオを駆け回る藤原くんの性格と『足して2で割れたら…』と何度思ったことでしょうか」と話すように、無邪気な藤原と取材会に緊張している様子の井上。
共演することはないが撮影前から交流をしていたそうで、井上は藤原について「一緒に遊ぶ時は疲れてしまうくらいで、今日もずっと騒いでいて…。一緒に居ると楽しくていい弟だなと思います」と語る。
取材中には藤原が突然「誕生日いつ?」と話しかけ、「今?」と戸惑いながらも井上が対応する一幕もあり、兄弟さながらの仲の良い様子を見せた。
第3話では、寅次郎の初恋の相手として森七菜が登場。本木が「まだ18歳だというのに、素晴らしい演技力でびっくりしました」と語る森の演技、そして藤原と井上の“W寅次郎”の熱演に注目だ。
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