「君の笑った顔、虫の裏側に似てるよね。カナブンとかの裏側みたい」。憧れのクラスメートにそう指摘された少年は、この日を境にうまく笑えなくなった。
出会い系サイトに生きる車椅子の女、カルト宗教を信仰する女、新宿で唾を売って生計を立てる女…幼くして母に捨てられた男は、さまざまな女たちとの出会いを通じ、ときにぶつかり合い、たまに逃げたりしながら、少しずつ笑顔を取り戻していく。
女性に振り回され、それでも楽しく生きてきた男の半生は、“死にたい夜”を抱えた人々の心を、ちょっとだけ元気する。
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