「キングオブコント」の決勝戦に3度も進出しているうしろシティが11月27日、第10回単独ライブ「人生に、エクスカリバーを。」のDVDを発売する。
2019年6月から東京、仙台、大阪、名古屋、福岡、新潟を回ったツアーの東京追加公演を収録した本作は、コントの醍醐味を堪能できる傑作ばかり。結成10周年の今年、“奇才のコント師”は何を考えるか。金子学と阿諏訪泰義に迫った。
――なぜ、このタイトルになったんですか?
阿諏訪:毎年6月ぐらいからライブがスタートするんですけど、その年の1、2月にはもう「タイトルを決めろ」と言われるんですね。中身がな~んにも決まってないわけですよ。なので、ちょっとくせのあるものを…っていうので、たとえば今だったら、ここにお茶があるんで「じゃあ、お茶で考えよう」とか、そんな感じで適当に考えて、今回はエクスカリバーになりました。「人生に○○を」にしようと思っていたら、金子が「エクスカリバー!」って言ったんで。
金子:男子って小学生ぐらいの時に、絶対ロールプレイングゲームとか漫画でエクスカリバーが最強の武器として出てくるんですよ。で、(阿諏訪から)「何か言って」と言われた時に言いたくなっちゃったんで決まりました。
阿諏訪:毎回ライブを見てくださる方が深読みしてくれるんです。だから、今回も「生きる上では心にエクスカリバーを。最強の剣を生きる糧にして、人生を生きましょう」みたいに深読みしてくれたらいいなぁと。
――ネタ作りは、金子さんが担当。生みの苦しみはありますか?
金子:よくそう言われるんですけど、もう10年もやっているんで、実はなくて。思いつくことは面白いんですよ、きっと。それが伝わるか伝わらないかで判断していくので。今回で言うと「雪に閉ざされた山荘」っていうネタは、ベタなトリックを振りに使うんですね。その誰でも知っているようなベタを思いつくのが、作業的に面倒くさかった。「金田一少年の事件簿」を全部読み返したとか、そういう作業が。
――阿諏訪さんは、そんな“書き手”金子さんをどう思いますか?
金子:お母さんみたいなもんだろ? 夕飯の時間になったら、飯を出してくれる、みたいな。
阿諏訪:違うよー。んー、なんだろうなぁ。基本、面白がる部分は組んだ時から変わらないので、「性格悪いとこ、突いてきたなぁ」みたいな。
金子:阿諏訪以外の人とユニットコントをやる時は、その人が面白がられるように作りますし、阿諏訪とやる時は、阿諏訪が分からないと何もできないので、最初にアイデアを言って、食いつきが良くなかったら止めたりします。
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