――お二人は今回が初タッグ!
白石:今回の作品は雄二の映画でもあるし、家族の映画でもあるんですけど群像劇ですから。登場人物それぞれのパートがあったから、全部で2時間のうち健くんが担当した時間はそんなにないんです。
そういう意味でのやりきれていない感じがあって。今度は2時間ずっと佐藤健を撮っている映画をやらないと埋めきれない部分があるなと感じています。
佐藤:白石組はホントにいい現場でした。白石監督作品が面白い理由が分かります。
白石:それは“楽しんでいる感”があるっていうこと?
佐藤:いや、やっぱり映画を作るのが上手なんだなって。いい意味で疲れないというか達成感がないというか。「え、もう終わり? これでいいんですか?」って不安になりました (笑)。
でも、完成した作品を見ると本当に素晴らしい。白石監督は作品をたくさん撮っているじゃないですか。僕はどちらかというと出演作が抑え目な方だけど、白石監督とだったら数多くやってもいいかなって思います。
――劇中では「どっからやり直したらいいのか教えろよ!」という印象的なセリフが出てきますが、これまでの人生で“やり直したい”と思ったことは?
白石:無限にあり過ぎて何を話せばいいのか(笑)。映画界に来たこともどうなんだとか、家族のことに関してもいっぱいありますね。まぁ、仕事で言えば20代は映画を撮っていないんですよ。
若松(孝二)さんのところに弟子入りして、ずっと助監督としてカチンコを打っていて…。もう一度やり直したいという思いはありますけど、結局同じことを選択するんでしょうね、きっと(笑)。
佐藤:戻るっていっても、もう一回同じことをやるのは面倒くさいですよね(笑)。
白石:「るろうに剣心」を撮り直すのは大変そうだもんね(笑)。
佐藤:そうですね(笑)。
――違う道を選んでいたらって考えることは?
白石:それはめちゃくちゃ考えますよ。普通に居酒屋でバイトをしていたりするんだろうなって(笑)。
佐藤:どうなるかなんて分からないですから。試しようがないですよね。行き着くところは最初から決まっているのかもしれないし。さっきの白石監督の話じゃないですけど、今と同じことになっているような気がします。
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