――劇中では「15年」という月日がキーワードに。白石監督と佐藤さんの年齢差も15歳ということなので、それぞれ15年前は何をやっていたのか振り返っていただきたいと思います。
白石:なるほど。今、年齢差が15歳だと初めて知りました。そんなに離れているなんて全然感じないです。むしろ、健くんの方が年上っぽい(笑)。
佐藤:そんなことないですよ(笑)。15年前の僕は15歳。ブレイクダンスをやっていましたね。最初はホームセンターでマットみたいなものを買ってきて、その上で練習。
すぐにできるものではないですから、しばらくはウィンドミルっていうクルクル回るダンスを一人でやっていました。仲間と一緒に踊るようになったのは16歳ぐらいの頃です。
白石:今でも回れるんですか?
佐藤:回れます。
白石:練習は?
佐藤:今はしていません。当時と比べたら、かなり衰えています。
白石:2日ぐらい練習したら戻れる?
佐藤:戻れない、戻れない(笑)。ヘッドスピンとかは軸の感覚を掴むまで最低でも2、3カ月必要です。10代の頃とは体重も違いますから。
白石:でも、2、3カ月あれば戻れるんだよね。
――監督、次回作について考えていますね?(笑)
白石:今、いろいろ仕入れているんです、佐藤健情報を。どうやら、ホラーが好きらしいんですよ(笑)。
――では、次はホラーとブレイクダンスをテーマに、ぜひ!
佐藤:それ、どういう作品ですか(笑)。
白石:考えてみます(笑)。15年前といったら僕は30歳。映画をやめるかどうか考えていたタイミングですね。もしくは、ずっと助監督をやっていたから監督に向けて準備をしようと思っていたか。その境目ですね。
――映画界に残るかどうかという時期だったわけですね。
白石:助監督をやっていると、ひと通り映画の作り方が分かってくるんです。そうなってくると、才能がある監督だったら一緒にやっていても楽しいんだけど、たまに才能がないくせに微妙にブレイクしてる監督がいたりするんですよ(笑)。
そういう人の助監督をやっていると、俺の方が面白いものを作れるんじゃないかなってうっすら感じたりするんです。だから、せめて1本ぐらいは撮らなきゃなって思っていた頃でしたね。
取材・文=月山武桜
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