2019/11/07 17:00 配信
――では、渋谷監督から見た“役者・堤下アツシ”の魅力とは?
渋谷悠:さっき堤下さんが「渋谷さんはテンポが早い」と言ってくれましたけど、僕から言わせると、堤下さんこそ、呑み込みが早い役者さんなんですよ。映画の現場でも、セリフの音やスピードが、あらかじめ見えている。実際「ルーツ」では、全カット、それぞれ1、2テイクでOKでしたから。
――演技の勘がいい、ということですか?
渋谷:そういうことだと思います。ウィキペディアによると、本人、ダーツが趣味らしいんですけど…。
堤下アツシ:だいぶ昔の話ですよ(笑)。
渋谷:演技の精度も、見事に的に当ててくる感じで(笑)。こちらとしては正直、役者さんと「もっとこうして」みたいなディスカッションには、あんまり時間を割きたくないんですよね。だから、こっちが何も言わなくても応えてくれる“早い役者”を見つけるのが、実は演出の仕事だと思っていて。その意味では、「愛害」の出演者は僕が見つけてきた人ではないので、僕の普段のやり方とはちょっと違うんですけどね。
〈※インタビュー・後編へつづく〉
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