――出演者の皆さんとの楽しかったエピソードはありますか?
楽しかったことしかなくて。普通の舞台だとフロアの上だけなんですけど、「氷艶」の場合は氷もあるので、氷とフロアで一日が長いんですよ。
朝7時から、夜10時くらいまで。午前中は氷のところでリハーサルして、夜は稽古場で。しかもリンクサイズで稽古するので、声をすごく出さないと。マイクもあまり数がないので、その労力だけでも大変だったので本当に時間かかったんですけど、すべてが思い出でしたね。
――苦労したことは?
苦労に感じなかったというか、稽古としては1カ月弱と時間がなかったので、苦労と感じてる暇がなくやらなきゃいけないことばっかりで。陸でやって氷でやるとスピード感が違ったりとか、ちょっとずつ進んでいくっていう感じで。本当にこのままで間に合うのかなと、合宿期間中は過ごしていました。
――前日も遅くまで練習をやっていらっしゃったんですよね。
そうなんですよ、会場に入っても場当たりとかあるんですけど、みんな氷の上が不慣れというのもあるし。大道具もめちゃくちゃデカいので、それで舞台に船とかもあるんですけど、氷のすべる感覚ってなかなか慣れてないじゃないですか。
スパイクがついてるんですけど、思ったように(舞台装置を)動かせなかったり。押しすぎてスピードがつきすぎて止められないとか、それを合わせるのも時間がかかりましたし、リハーサル期間が短かったので、毎日テッペン(深夜0時)は超えて、後半はピリピリ状態でやってたので、このまま本番をちゃんと迎えられるのかなっていう感じもあったんですけど、本番はバッチリ全員ピタッと合わせて、さすがプロだなって思いましたね。
――舞台中に忘れ物をしたとお伺いしましたが…。
初日で、一回目の公演でしたかね。笛が結構大事なものなんですけど、それを忘れて…。一回目はここに入れてたんですけど、立ってやってるうちに落ちちゃってたんですけど、落ちてることに気付かなくて取ろうと思ったらなくて、「どうしよう」と思って、思わずバッと隠してそこは難を逃れたんです。
その次に出ていくときに笛が必要だったのにテンパりすぎて忘れて、また笛を持って行かずに、戦いのシーンで吹くところがあるんですけど、「うわーない、笛がない、どうしよう」と思って。『笛がない笛のカッコいい吹き方』ってなんだって考えて、「こうでもないし…こうでもないし、どうしよう」と思って、「もう分からないから雰囲気で!」っていう。
とりあえず隠しておけばなんとかなるかなっていうので逃れたんですけど、そのあとにキャストの全員に大爆笑されました。演出の亜門さんからは何も言われず、キャストのみんなからツッコまれました。
※高橋大輔の「高」は「はしごだか」が正式表記
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