――朗読会は4夜ありますが、1夜で読む詩の数は?
大宮エリー:だいたい10編ぐらいになると思います。それを私が読んだり、ゲストのみんなが読んだり。あとは、ゲストに歌を歌ってもらったり。また、ゲストと一緒に詩について語り合ったりもします。それと、詩を読んでいる間、音楽を流したいと思っていて。例えば、私がバイオリン、コトリンゴさんがグランドピアノを演奏する、とか。そして最後に、読み終えた詩に対するアンサーソング的な“主題歌”を歌う予定です。その主題歌は、誰もが知っている曲の場合もあれば、即興で作ることもあるんですけど。
――ゲストも、豪華にしてユニークな顔触れがそろっています。第1夜は、シンガーソングライターの原田郁子さん。
大宮:郁子ちゃんとは、5年前に「物語の生まれる場所」という朗読と音楽を楽しむライブをやったことがあるんですよ、イブとクリスマスの2夜連続で。それがものすごく盛り上がったので、今回も楽しみですね。郁子ちゃんは、常に“光”を抱いているような人。会うたびにそう思います。彼女とは同い年で、よくお酒を飲みに行く仲なので、そういう同級生的なグルーブ感も出ればいいなと。
――第2夜のゲストは、映画「この世界の片隅に」(2016年)の音楽を担当したコトリンゴさんと、お笑いコンビ、スピードワゴンの小沢一敬さん。
大宮:コトリンゴさんは、「この世界の片隅に」を例に挙げるまでもなく、物語を音楽にするのがすごく得意な人。今回はピアノでどんな世界を表現してくれるのか、私自身も楽しみにしています。
小沢さんは、東日本大震災が起こったとき、私がツイッターで「あきらめさせない」ってつぶやいたことを覚えてくれていたんです。初めてお会いしたときに、「エリーさん、3.11のときに『あきらめさせない』ってツイートしてたでしょ? すっげーかっこいいなと思ったんだよ!」って、いきなり話し掛けられたんですよ(笑)。自分ではすっかり忘れてたんですけど、小沢さんって、言葉を大事にする人なんだと思って。それで今回、朗読をお願いしてみようと。ただ、この前会ったら、「俺、声ガラガラだよ、大丈夫?」って心配してましたけど(笑)。でも、コトリンゴさんという映画音楽の天才と、言葉の天才である小沢さんのコラボは絶対に面白くなるはずだと思っています。
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