大宮エリーが自作詩の朗読会を開催「私は朗読を通して“落語”がやりたいのかも」

2019/11/08 15:00 配信

芸能一般

「小沢一敬さんには、ぜひ感極まってほしい!(笑) 」


「いわゆる“うまい朗読”じゃない方がグッと来るなって思うんです」と、ゲストにミュージシャンが多い理由を明かす大宮エリー


――そして第3夜は、朗読ゲストにEvery Little Thing持田香織さん、音楽ゲストにシンガーソングライターのおおはた雄一さん。

大宮エリー:もっちー(※持田の愛称)は、すごく笑う人なんですよ。呼吸困難になっちゃうんじゃないのって心配になるくらい。でも、彼女を見ていると、みんなも笑顔になる。もっちーにはそういう力がありますね。この前も、私が「朗読って時代遅れと思われるかもしれないけど、実は時代の最先端だと思うんだよね」って言ったら、「分かる~!」って、大きな目を見開きながら同意してくれました(笑)。おおはたさんのギターも含めて、会場全体に笑顔があふれるライブになるといいですね。

――第4夜のゲストは、UKULELE GYPSYやMONGOL800で活躍するキヨサクさん。

大宮:キヨサクくんは、とにかくいつもハッピーな人。すごく元気なんです。彼のパフォーマンスを見ているだけで幸せな気持ちになれると思いますよ。

――小沢一敬さん以外はみなさん、ミュージシャンですね。音楽を生業にしている方が、歌ではなく朗読で言葉を伝えるというのがとても新鮮です。

大宮:俳優さんの朗読劇ではないので、いわゆる“うまい朗読”じゃない方がグッと来るなって思うんです。それこそ、想像力がより広がるんじゃないかなって。舞台上に私が描いた絵もいくつか登場しますが、お客さん一人一人に、頭の中でそれぞれの“絵”を描いてもらいたいんですよね。

――他に、演出面で工夫しているところはありますか?

大宮:まだあんまり具体的な企画は固まっていなくて。ゲストのみんなが各々アイデアを持っているので、今は、それぞれの化学反応を楽しんでいる感じですね。原田郁子ちゃんとは、「少年隊の『仮面舞踏会』をやろう!」って盛り上がったりして(笑)。その分、リハーサルが長丁場になっちゃって大変なんですけど(笑)。

それと、4夜通じてみんなに同じ詩を読んでもらうっていう企画は考えています。

――例えば、どの詩を?

大宮:まだ決まってないんですが、絵本のタイトルにもなっている「虹のくじら」がいいかな、と。“虹のくじら”を捕まえようと人間たちが泳いでいくんだけど、くじらに近付くとみんな体が虹色になってしまう、というお話で。体が虹色になると、みんな何だか幸せな気持ちになってきて、くじらのことすら忘れてしまう。みんなの体が同じ色になったら楽しいよねっていう、人種差別をテーマにした一編です。この詩を、郁子ちゃんが読んだらどんな世界が広がるのか。小沢さん、もっちー、キヨサクくんだったら…。読み手が変われば、全然違う“絵”が見えてくると思うんですよね。

――小沢さんはガラガラ声を気にされているみたいですけど(笑)、「虹のくじら」という詩はぴったりかもしれませんね。

大宮:あ、そう思います? 

――少年のようにピュアな方なので、読みながら泣いてしまうかも…。

大宮:うんうん、小沢さんってやっぱりそういうタイプですよね? ぜひ感極まってほしい!(笑)