「十津川警部に殺される…!」――。ある日の午後、警視庁捜査一課・十津川警部(高橋英樹)は、十津川班に掛かってきた1本の電話に驚愕(きょうがく)する。
声の主はモデルの田所美雪(中上サツキ)と名乗り、今、長野・松本にいるのだが、十津川警部と亀井刑事(高田純次)をかたる怪しい男2人に追われていると訴える。
実はその直前、松本の蕎麦店から、警視庁捜査一課の亀井を名乗る人物が、店にサングラスを忘れていったという不可解な連絡が入っており、訪れた覚えのない亀井は首を傾げていたところだった。
松本に自分たちのニセモノが出現しているのだろうか…!? 美雪はこれから“特急あずさ22号”に乗ると話していたため、十津川と亀井は合流して事情を聞くべく、八王子駅に急行するが、車内に美雪の姿はなかった。
翌朝、松本市内の公園で、美雪が刺殺体となって発見される。遺体の手に十津川の名刺が握りしめられていたと聞き、十津川と亀井はすぐに松本に向かう。
だが、出迎えた松本署の百瀬敏郎刑事(矢島健一)は、名刺は彼女からのダイイングメッセージに違いないと言い、十津川は疑惑の目を向けられてしまう。
美雪が高校卒業まで松本に住んでいたと知った十津川らは、彼女の幼なじみ・細野真美子(宮澤佐江)を訪ねる。すると、2日前、真美子の元にも十津川らになりすました2人組の男が訪れていたことが判明。
真美子によると、彼らは「美雪が6歳の男の子を連れているかもしれない」と話していたという。
そんな中、ついに自分たちのニセモノ2人組を十津川、亀井が確保。彼らの身元は達川幹生(伊達みきお)と富山岳史(富澤たけし)という幼なじみのワル仲間と判明。
しかし、2人は美雪がモデル事務所の副社長・三枝しのぶ(とよた真帆)の息子・翔太を誘拐したと訴えるだけで、あとは黙秘する。
ところが、東京に戻った十津川らが確認したところ、翔太は誘拐などされておらず無事だった。
しのぶいわく、達川と富山はかつて仙台で暮らしていたころの知人だが、なぜ彼らが美雪を追っていたのかも分からない、誘拐をでっち上げたことも理解できないという。
いったいなぜ、達川らは誘拐というウソをついたのか、それともウソをついているのはしのぶなのか。
不審を抱いた十津川たちはしのぶの周辺を調べはじめるが、その矢先、また事件関係者が殺される事件が起きて…。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)