“魂の震える歌声” fumika、約4年半ぶりのフルアルバム発表「私の歌が誰かの救いになってくれれば」

2019/11/20 19:30 配信

音楽 インタビュー

「自分の気持ちを一番素直に言葉にできるのって、やっぱり博多弁なんです」


つんく♂がプロデュースを手掛けた「無理かもって思ったら それより先に進めない」など、アルバム「VARIOUSELF」の収録曲について思いの丈を語るfumika


――そして10曲目の「無理かもって思ったら それより先に進めない」は、つんく♂さんプロデュースの一曲です。

fumika:「ASAYAN」(1995~2002年、テレビ東京系)も見ていましたし、「シングルベッド」をはじめ、シャ乱Qさんの曲も大好きで。つんく♂さんは私にとって、幼少の頃から見ていた大スターなんですよ。そんな方が、数多いるアーティストの中から私を選んでくださったことは、とても光栄です。

つんく♂さんがこの曲についてコメントを寄せてくださっているんですが、その中で「人間なんて弱いものだけど、でも、諦めずにもがいてもがいてほんの少し、その先っちょをつかんだその手が、その先の未来を変えていくような、そんな気がします」とおっしゃっていて。未来を切り開くためには、まず行動を起こさないと――。「無理かもって思ったら それより先に進めない」という曲を聴いたとき、そんな刺激を、つんく♂さんからプレゼントしてもらったような気がしました。

――また、新曲についてもお話をお聞かせください。

fumika:12曲目の「フレー!フレー!キミ」は、福岡ソフトバンクホークスの高橋礼選手の、来季の登場曲になる予定です。なので、まず最初に高橋選手とお話をさせていただいて、そのときに感じたインスピレーションを基に、曲を創り上げていきました。「高橋選手にはめちゃくちゃロックな曲が合うんじゃないか?」っていうイメージが沸いてきたので、「拳を上げるようなロックにしよう」というテーマの下、こうした力強い曲が出来上がりました。私自身お気に入りの一曲ですし、この曲が高橋選手の来季の活躍につながったらうれしいですね。

ラストナンバーの「んなら、またね。」は、作曲が、一青窈さんの楽曲などを手掛けられているマシコタツロウさん。今年の春にマシコさんとライブで共演させていただいたときに、「一緒に何かやりたいね」という話をしていて、それがこんなに早く実現するとは思いませんでした。

しかも、西日本シティ銀行の15周年記念のCMソングにもなっていて。私は福岡でラジオのレギュラーをやらせていただいているんですが(KBCラジオ「QTnet presents fumikaのヒカリ☆」)、やっていると本当に、私は地元の福岡の方々に支えられているんだなってことを強く感じるんですね。そんな気持ちが、この「んなら、またね。」という曲につながっています。

――歌詞が博多弁になっているのは、そういう経緯があるからなんですね。

fumika:そうです。私が自分の気持ちを一番素直に言葉にできるのって、やっぱり博多弁なので。レコーディングでは、みんなで相談しながら、言い回しや語尾をよりネイティブな博多弁に変えていきました。道端で地元の友達とばったり会って…というストーリーの詞なんですけど、それもリアルに感じたし、すぐにイメージを持って歌うことができましたね。とにかく、福岡は本当にいい所なので(笑)、全国の皆さんの胸にも響く一曲じゃないかなと思います。