「ザ虎ビジョン」第九回:舞台「虎者-NINJAPAN-」最速リポート!

2019/11/13 23:14 配信

芸能一般


ついにこの日がやって来た。11/2、Travis Japan(以下TJ)初の主演舞台「虎者 -NINJAPAN -」初日。本誌でも開演までのカウントダウン連載として追い掛けてきた公演が、メンバーはもちろん、多くのファンやスタッフの思いも乗せて、いよいよ幕を開けた。

 当連載で何度もインタビューを重ね、本作に懸ける7人の強い思いは誌面で伝えてきたつもりだ。だが開演早々、その“言葉”をはるかに超える熱量と気迫で舞台の上に立つ7人はすさまじかった。オープニングから一糸乱れぬシンクロダンスでいきなりTJの真骨頂をお見舞いすると、本作のテーマ曲「Namidaの結晶」へ。開幕前にMV再生回数200万回を突破したこの楽曲。ステージをフルに使った躍動感たっぷりのダンスは、7人がこれから見たことのない世界へ連れていってくれるようで胸のワクワクが止まらない。

 第1部は、既にアナウンスされていた通り“忍者”をモチーフにした和のエンターテインメントョー。闇の帝王・朱雀(長谷川純)が人々を支配する近未来の世界で、朱雀に仕える紅孔雀(宮近海斗松田元太松倉海斗)と碧鷺(中村海人七五三掛龍也川島如恵留吉澤閑也)が“真の虎者”を目指して悲劇の戦いへと身を投じていく。7人が素手で敵に挑む大立ち回りや、赤孔雀と碧鷺に分かれた鮮やかなステージ、さらにこれまで見たことのない彼らの妖艶なダンスは必見。電飾のポール&靴を使ったタップ、映像とリンクしたパフォーマンスでも観客の目を楽しませた。そして本作のハイライト、彼ら初挑戦のウォールトランポリン。ウォールマッピングで映し出された壁を走っているように見せる難技だ。背中で跳ねてそのまま壁と垂直に駆け上がる姿は、軽々とやっているように見えることこそが相当な練習量のたまもの。メンバー同士でタイミングと高さを合わせて魅せる緊張感に手に汗握り、同時に、真剣な表情と高い集中力で挑むパフォーマンスに胸が震えた。

 第2部は、全体の振り付けを屋良朝幸が担当したショータイム。「VOLCANO」など既存のオリジナル曲もこれまでとは違った演出で生まれ変わり、新鮮かつ華やかな驚きでファンを喜ばせた。松倉が作詞、川島が作曲した新曲「ものさし」は「人生で感じたことを歌詞にした」と松倉。ジャニーズの歴史が詰まった「千年メドレー」はきらびやかなショーで魅了し、新曲のバラード「Together now」は美しく壮大なメロディーが胸に響く。全キャストで踊った最後の「Talkit! Make it!」まで、TJだからできる振り幅の広い選曲で夢の世界へといざなってくれた。

 動きのあるパフォーマンスはもちろん、第1部では迫真の演技でも涙を誘った彼ら。現在のTJの全てが詰まった渾身のステージ…。7人はまばゆいばかりの輝きを放っていた。