――最初にエッセー本を出すという話を聞いた時の感想は?
「え? ゆきが⁉ 写真集じゃなくて??」って感じでした(笑)。
でも、不安のまま書いていくうちに『あ、結構いいのができそう!』って思って、そこからは自信を持って書いていきましたね。
――文字ばかりという感じではなく、文字が苦手な方も読みやすい構成になっていますよね?
読みやすくしてもらっています。ゆきが縦(書き)読めないんで横(書き)に。今の子たちって全然本に慣れ親しんでないし、本を買おうって思う子も少ないと思うんです。
だから、ゆきみたいなギャルが(本を)出すことで、本に興味を持ってくれる子が増えるといいなっていう思いもあります。
長ったらしくなくて、本に触れる機会が少ない人にも読みやすくなっていると思う。それに、この本、丸字でエッセー本っぽくなくないですか?
固い感じにしたくなかったし、作る人たち(編集やデザイナー)も固くできなかったんだと思います(笑)。
――文字が少ないのに、内容はすごく濃いものになっていますよね?
結構適当に生きているんですけど、こういうふうに一冊にまとめると「適当に生きている割には、ゆきって何か自分の中で決めているものがあるんだな」ってこの本を書いていて自分で分かったんですよ。
結構深いかも!(笑) 自分の思い出を振り返ることってあまりないし、SNSとかで昔の写真を「懐かしい~!」って上げたりすると「何だよこいつ、暇人かよっ!」って言われちゃうから、過去は振り返る機会がないんです。
でも、この本を作っている時は好きなだけ過去を振り返れたし、過去の自分のかわいい写真を(掲載する写真を選定するため)周りの人に「見て、見て~!」ってできたし、すっごく楽しかったです。
――ゆきぽよさんのような生き方をしたいと思っている方に向けてアドバイスを送るとしたら?
「普通になれば~?」って(笑)。ギャルのファンって「ギャルになりたいけど、親が反対していてなれない」って子が多いんですけど、でも20代って1回しかないし、20代でしかできないことがあるから、それを親に反対されたからってやらないっていうのは違うと思うし、おばあちゃんになって孫に「これ、おばあちゃんだよ」って20代の時の写真を見せる時に「かわいいでしょ?」って言えないと思う。
「万引きしちゃ駄目だよ」とかの親の教えは守らなきゃいけないと思うけど、やりたいことに関しては無視していいと思う。だから、「我慢せずに自分らしく!」ってことですね。
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