土村芳が男性を破滅に導く“キケンな女”を熱演「何人の女性を敵に回しているんだろう…」

2019/11/18 13:04 配信

ドラマ

「本気のしるし」に出演する森崎ウィンと土村芳(左から)(C)星里もちる・小学館/メ〜テレ

現在放送中のドラマ「本気のしるし」(毎週月曜夜0:54-1:26ほか、メ~テレほか)の4~7話の先行上映会が東京・角川冨士見ビルの神楽座で開催。上映後のトークイベントに、同作出演中の女優・土村芳深田晃司監督が登場した。

本気のしるし」は、漫画家・星里もちるの同名コミックが原作で、平坦な生活を送る男性がある女性がに出会ったことにより日常を狂わされていく様を描く愚かな男女の“転落サスペンス”。俳優の森崎ウィンが主演を務め、ヒロインで男性を翻弄する浮世を土村が演じている。

登場した土村は、謎多きキケンな女性・浮世という人物について「最初は、何なんだろうこの人は…と、浮世という女性が全然分からなくて…。そのこともオーディションで正直に言ってしまったので、選ばれはしないだろうなと思っていたんです。なので、私に決まったとお話しをいただいた時は本当にビックリ。そこから原作をしっかり読んでみたのですが、読み始めたら(人物を理解するための)キーとなるセリフもあったので、共感というよりは理解を深めるところから始めていきました。それからは、演じる以上は浮世の一番の味方にいられるようにと心掛けたんです。女性は特に、浮世のことは理解しづらいと思うので…今、私は何人の女性を敵に回しているんだろう?って思ったり(笑)」と、役との向き合い方について明かす。

それに対して監督の深田も「この(作品の)企画が動き始めたころから覚悟はしていたのですが、実際に浮世役のキャスティングは難航しまして…。何人も会ったんですが、(キャスティング期限のギリギリ)最後にお会いしたのが土村さん。出演してくれて、本当にありがとうございました(笑)」とキャスティング時の秘話を語った。

さらに制作中の土村と深田の役作りについてのやりとりも明かされる。

「浮世のことを100%理解しているかどうか分からないまま撮影をして行く中で、セリフの言い回しが腑に落ちないところがあって…。一度だけ監督に『このセリフどう言えばいいですか?』って聞いたことがあったんです。でも監督は、『普段自分たちが生活している中でも、自分はなぜこんなことを言ったのだろうといちいち考えていない。だから、分からない時は分からないままでいい』と言ってくださって。そこから楽になったというか…」と土村が明かすと、深田は「いかにも自分が言いそうな回答ですね(笑)」と撮影時を振り返った。

中盤以降は未公開シーン&メーキング映像が流れたほか、スペシャルゲストで葉山正役の宇野祥平が登場するなど作品ファンにとってはうれしい内容に。

最後は土村が「8話以降のストーリーは、目まぐるしさが一層増すのかなと思います。終盤は原作とも違う流れになるので、原作を読まれている方も是非最後まで楽しんでいただけたら」とストーリー後半の見どころを語り、イベントを締めくくった。