――太郎くんは出演者の皆さんのSNSにたくさん登場されていらっしゃいますね。
「太郎ちゃんがいると皆さん集まってきて、写真を撮ってくださったり。太郎ちゃんがいると皆さん喜んでくださってうれしかったですね」
――スタンバイ中の太郎くんは何をして過ごしていたんですか?
「太郎ちゃんは暇が苦手なんですよ。『何かやらせろ!』みたいに、わりと上から目線な感じで(笑)。おやつとかをあげればおとなしくしてるんですけど、かまってほしくて鳴くことも多かったです。で、出演者さんやスタッフさんたちにチヤホヤされてるときはまんざらでもない顔するんですよね(笑)。あとは、40歳以上の男の人が好きみたいで、顔をベロベロ舐めるんです(笑)。女の人は舐めないんですよね」
――阿部さんは「(前シリーズ、ケン役の)こつぶもかわいかったけど、タツオもかわいい」とおっしゃっていたそうです。阿部さんと一緒にいることはありましたか?
「それは何よりうれしいです。太郎ちゃんがいる現場は女性ばかりなので、女性が『キャーキャー』している中にやっぱり男性は割り込んでこないですよね。阿部さんは壁際でそっとみんなを見ていたことが多かったです。それに、阿部さんはあんまり太郎ちゃんにベタベタしないんです。阿部さん自身も小さいころからイヌを飼っていらっしゃるようで、イヌの扱いを分かっていらっしゃると思うんですね。だから、それはこちらとしても助かりました」
――撮影中の桑野とタツオのシーンではいかがでしたか?
「太郎ちゃんのことは常に気にかけてくださいました。阿部さんが映像をモニターでチェックされているとき、太郎ちゃんを見て『(太郎の顔は)アップに耐えるんだよな』ってボソっと、すごくうれしそうに言ってくれていたそうで。いつも阿部さんはモニターチェックで太郎ちゃんを見るとき、誰よりも笑ってるんですよ 。その姿は桑野さんそのままでした(笑)」
――佐藤さんが思う、太郎くんの後半の名シーンはどこですか?
「第6話で、ご飯がたくさん載っているテーブルの脇でふせているシーンですかね。食い意地のすごい太郎ちゃんが食べ物を前にじっとできるかどうか、息を止めて見守ってました(笑)。そこはすごく頑張ったなと思います」
――食欲旺盛な子なんですね。
「本当に食い意地がすごくて(笑)。撮影中ではないのですが、お腹を壊したことがあったそうで、調子を整えるために一日断食させていたそうなんですね。その日はずっとイライラして鳴いていたようです。撮影中もお腹が空いちゃうと言うことを聞かなくなるので、時間を決めてちょっとずつあげたりしていました。ちなみに、太郎ちゃんは焼きイモが好きらしいんですね。阿部さんも焼きイモがお好きなようで、本当に桑野とタツオのようだと思いました(笑)」
――第5話からは、パグ犬・おもちちゃんとの恋愛模様も動きだしました。撮影は大変だったとうかがいましたが、いかがでしたか?
「タツオとおもちが出合って見つめ合うシーンは、それぞれに声を掛ける人がついて撮影したんですが、強く呼ぶと2匹とも同じ方向を向いてしまうんですね。そもそも、2匹ともイヌよりも人間が好きというのもあったりして、本当にいろいろやりました。おやつを持って引き付けたり、(飼い主の)ケイコさんを遠くから歩いてこさせたり。ドラマの音はもちろん差し替えてるんですが、実際の映像は2匹に話し掛ける声ですごいことになってます(笑)」
――タツオは表情がすごく豊かなところが魅力です。
「悲しい顔をしているところは、多分『まだおやつくれないのか!?』とか『長いなー…』って思っていたと思います(笑)。喜んでいるときは、『おやつくれるの!?』『きょうのおやつはおイモか!?』みたいな感じですかね(笑)。カメラが回ってるときはスタッフからおやつが出てこないことは分かっていて、スタッフに『ふん』みたいな態度を取ることもありました(笑)」
――第7話以降のタツオの恋の進展にも注目ですね。
「タツオが恋わずらいをするお芝居に注目してほしいです。ちゃんと恋わずらいに見えますので(笑)」
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)