伝説の女優・夏目雅子の生涯に、実兄の証言や貴重映像で迫る！

11月21日(木)放送の「直撃！シンソウ坂上」(毎週木曜夜9:00-9:54、フジテレビ系)では、夏目雅子を特集する。

夏目雅子について実兄が語る

今から34年前の1985年、白血病を患い、27歳という若さでこの世を去った伝説の女優・夏目。今回、MCの坂上忍が夏目の実兄・小達一雄さんから話を聞くことに。

夏目は、ドラマのオーディションに合格し、18歳の時に小達雅子という本名で女優デビュー。そのドラマがきっかけで化粧品の広告モデルに起用され、夏目は爆発的な人気を博した。このころから本名ではなく、夏目雅子という芸名で活動することになるが、その背景には母親との確執があったという。

夏目の実家は東京・六本木で雑貨商を営んでおり、場所柄、母親は芸能人と接することも少なくなかった。だが、中には芸能人というだけでぞんざいな態度を取る人もいたため、夏目の母親は芸能界に強い不信感を抱いていた。

小達雅子という名前が有名になると、母親は芸能界への反感から「(恥ずかしくて)外を出歩けない」と激怒。本名の使用を禁止したと、小達さんは明かす。

ある芝居が母親を激怒させることに

夏目雅子としてデビューして間もなく、ドラマ「西遊記」(1978-1979年、日本テレビ系)の三蔵法師役に抜てきされ大ブレイクを果たす。

しかし、母親は“娘・小達雅子”は愛していたものの、“女優・夏目雅子”を許せず、夏目が多忙のため仕事用のメークのまま帰ってくると、「小達雅子に戻ってから帰ってきなさい」と怒ったという。

その後、順調に大女優への階段を登っていたように見えた夏目だったが、業界内で演技が稚拙で「お嬢様芸」と揶揄されることも。しかし、夏目は極道の娘を熱演した映画「鬼龍院花子の生涯」(1982年)で「ブルーリボン賞・主演女優賞」を受賞する。

これまでの自身のイメージを覆す大人の女性を演じ、女優としての確固たる地位を確立させた夏目。母も初めて“女優・夏目雅子”を認めてくれるかと思いきや、その「鬼龍院花子の生涯」での芝居が、過去にないほど母親を激怒させることになる。

小達さんが語った「死因は白血病ではない」という言葉の真相とは!?

夏目は、26歳で後に直木賞作家となる伊集院静と結婚。その3カ月後には念願だった舞台の主演も決まり、順風満帆だった。

しかし、結婚から半年後、念願の主演舞台の最中に「急性骨髄性白血病」に襲われる。入院を余儀なくされ、舞台の中止も決定したが、舞台中止を告げられた際の夏目は言葉に表せないほどの錯乱ぶりだったと、小達さんは話す。

一方、それまで夏目の作品を一切見てこなかった母親だが、夏目の闘病を機に過去の作品を夏目と一緒に見るようになったという。小達さんが夏目の闘病や、最期の様子について振り返っていく中で、坂上に語った「死因は白血病ではない」という言葉の真相とは…。

さらに、デビュー前の制服姿の夏目を撮影したホームビデオや、新婚早々の夏目を直撃したフジテレビ独占映像など、貴重な映像素材も紹介。わずか9年の女優人生ながら、見る者に強烈な印象を残した夏目の生涯に迫っていく。