4月2日から東京・グローブ座にて上演中の、舞台「芝浦ブラウザー」の囲み取材が4月4日に行われ、井ノ原快彦、芦名星、音尾琢真と、演出家の上田誠が登場した。
同作は、“居住性”をテーマに人間性を浮き彫りにする群像劇で、再開発が進む都市・芝浦を舞台に高層ビルのすき間に居住スペースを作り、楽しく暮らす人々の日常を描く。井ノ原と劇団「ヨーロッパ企画」の上田とが、'08年に上演された舞台「昭和島ウォーカー」以来、3年ぶりにタッグを組むことでも注目を集める。
公演3日目を迎えた井ノ原は「お客さんの評判も良いし、舞台関係者の方々にも『こんな舞台観たことないよ』って言っていただいて、すごく新しいものになっていると思います」と、手ごたえは十分の様子。「僕らは役作りの前に部屋作りを頑張れと言われまして、登場人物たちの部屋はすべて自分たちの意見で作られています。僕はこの角が好きだとか、そういうくだらない部分が反映されているので注目していただきたいです(笑)」と、見どころを語った。“居住性”をテーマにするという新しい演出に取り組んだ上田は「ホームドラマにならないように、物件そのものの楽しさを伝えたかった」とこだわりを語り、「変わった演出なのでなかなか度胸がいりました。でも幕が開いてみると僕も楽しく、お客さんにも楽しんでいただいてるので当たったなと思いました」と喜んだ。一方音尾は、住民たちの生活をモニターでのぞくという役柄について「こういう役回りは大変ですね。本番中ほとんど誰とも目が合わないのがきつくて…パワーを吸い取られる感じ」と、本音をちらり。さらに芦名も「何か大きなことが起きるわけでもなく喜怒哀楽が日常生活のレベルなので、気が付くとお話しがすごいところまで進んでる(笑)。いつもの何倍も気を引き締めないといつの間にか終わってるんです」と、苦労(?)を明かし笑いを誘った。
また、4月1日~3日にかけて行われたジャニーズ事務所の募金活動に参加した井ノ原は「本当にたくさんの方に来ていただいて、みなさん笑顔で手を振ってくれるのでこちらも元気になりました」と感謝し、「人の力って本当にすごい。39万人も集まっていただいて、日本中がひとつになっている証だと思います。この活動を長く続けて、忘れないことが大事なんじゃないかな」と思いを語った。さらに「僕たちも芝居してる場合かなって考えましたが、僕らには芝居しかできない。とにかく笑える舞台なので、『いまこそ笑おう!』という気持ちでお客さんには大爆笑していただいて、また明日から頑張ろうって、どんどん元気になっていただきたいです」とメッセージを送った。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)