――以前インタビューさせていただいたときは、敬語が抜けないという声が多かったですよね。敬語を言ったらジュースをご馳走するみたいなこともおっしゃっていましたが。
一同:今は全くないです!
前田:でもあのときも、ジュースを誰もご馳走したことはないんですけど(笑)。
西田:やるって言ってやらない。
前田:そう! やるって言ってやらない感じだったんです。今となっては、あんなことしなくてもよかったんじゃないかってぐらい。
平井:でも私たちからしたら、あれがなかったら今はないかなって思います。島倉りかちゃんに対して敬語を使っていたときに「美葉ちゃんが直さないなら私も敬語にする!」って言われて「いや、ちょっと待ってください」みたいな感じで。メンバーはほぼ年下だったりするんですけど、そうやってみんなが受け入れ態勢でいてくれたからこそ溶け込みやすかった。
実際、私たちも距離感が難しかったんですよね。この世界の歴でいうと皆さんが先輩ですけど、歳は私たちの方が上だからやりづらいだろうなって感じていました。だからこそ私もこんなに居心地のいいところになるとは思ってなくて、みんなにありがとうございますって感じです。
前田:あぁ、よかった!
――そのインタビュー時に、先輩方とはちょっと違った存在になっていきたいと話されていました。1年活動してみて、自分たちの方向性みたいなものは見えてきましたか?
前田:“BEYOOOOONDSらしさ”っていうものがすごくできたなって思っています!
西田:“BEYOOOOONDS”っていうジャンルみたいな感じ?
前田:そう、ジャンルを作れたんじゃないかなって。
平井:途中から入ってきた私が言うのもあれなんですけど、演劇風なテイストに最初は「おおっ!?」ってビックリしちゃったんですよ。でも、みんなとやっていくうちに、オリコンチャートでデイリーとウィークリー1位の成績を残すことができました。やっぱり誰も確信を持ってやってきたわけじゃないので、そういうところで成果をもらえたことによって自信につながりましたね。
今回のアルバム新曲とかも「楽しみだね!」ってみんなで言えるようになって。このまま、ちょっと一味、いや一味どころじゃないですけど、変わった路線でもっともっと「これが私たちだ!」って言えるようにしていきたいなと思います。
一岡:BEYOOOOONDSじゃないと歌えない楽曲ができてきたなって。寸劇があったり、卓球のラケットやブロワーといった小道具系も使っていたりするんですよ。今後もそういう小道具的なものは増えていくと思う。だから、いざ何かコンサートとかツアーをやるってなったときに、何でもできそうな気がしています!
島倉りかちゃんなら恐竜好き、高瀬くるみちゃんだったらパンダが好きとか、みんなの趣味や特技も個性的なので、そういったものをコンサートとかでも取り入れたらすごく面白いんじゃないかなって。工作してみたり。
前田:工作!? 曲中に?
一岡:そう! ゴールデンボンバーさんが段ボールで大きいものを作って、それをコンサートで実際に乗って登場したりするのを見たことがあって「これだ!」って。私は電車が好きなので、電車に乗ってステージ上に出てきたら面白いなって思います。そういったことがBEYOOOOONDSなら無限にできそうな気がする。
ハロー!プロジェクトでもないことだと思いますし、他のアイドルの方でもなかなかやらないんじゃないかなって。でも、BEYOOOOONDSなら多分できると思う。やってみたいですね!
――それも、この1年間やってきたことが自分たちの中で自信となっているからですよね。
一岡:はい! 曲も初めて聞いた方は最初はビックリすると思うんです。でも、そのビックリが頭に残って、何度もライブやイベントとかにも来ていただける方が多い。そういう印象に残るものを今後もやっていきたいなと思います。
西田:ファーストシングルですごくいい結果を出させていただいたので、アルバムが出るとなってプレッシャーを感じたりする部分もありました。でも、曲を聞いたら「全然大丈夫だ!」って思えるぐらい、すごくいい曲をたくさん作ってくださって「この曲なら自信をもって世に出られる!」って思いました。
でも、この曲を披露して「何、この曲?」って終わってしまわないようにしたい。いい曲を作っていただいた分、私たちが一生懸命歌って踊ってパフォーマンスをして、ちゃんと届けないといけないと思っています。ただふざけているだけの曲ではなく、ちゃんと芯に強いメッセージが込められている曲ばかりなので、そういう部分もちゃんと届けていけるようになれたらいいなと思います。
BEYOOOOONDSの個性はこのアルバムに詰まっているので、その個性をこれからもびよ~んと伸ばしていきたいです!
取材・文=宮澤祐介
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