遠藤憲一「笑う芝居が一番難しいけど、これは台本で笑っちゃう」<遠藤憲一と宮藤官九郎の勉強させていただきます>

2019/11/25 06:00 配信

芸能一般

「遠藤憲一と宮藤官九郎の勉強させていただきます」のBlu-ray&DVDが12月4日(水)に発売される

遠藤「相手役の人を前以上によく見たり、聞いたりするようになった」


――遠藤さんが今作について、「難しかったけど、勉強になりました、新しいチャレンジでした」とおっしゃっていましたが、ご自身の中では具体的にどんな変化があったのでしょうか?

遠藤:変わったというか、一緒にいる相手役の人を前以上によく見たり、聞いたりするようになったということですね。

高畑:でもやっぱり舞台で調子がいいときって、ちゃんと人の芝居を聞いているときだもんね。それの典型なのかな。

遠藤:毎回毎回はそんなふうにならないですけど。そういうことを意識するようなことになったなと。でもそれが一番難しいことなんだなというのがすごく分かりましたね。

――宮藤さんはいろんな方の芝居を見ていかがでしたか?

宮藤:そういう意味では、皆さんがこれをやってくれたら面白いだろうなと思いながら書いたんですけど、それ以上のものが見られたので良かったですよね。現場でも笑っていたし、面白かったですよ。皆さん、この作品は緊張するとおっしゃるんですけど、それはやはりこの世界を演じるのがこれきりだからなのかなと思うんですよね。他の作品だと、このシーンが駄目だったら、あっちのシーンでとか、挽回のチャンスはある。でも、これに関してはそれがない。いきなりここで全部、結果を出さなきゃいけない、というプレッシャーがあるのかなと思いました。

――舞台っぽいというか?

宮藤:そうですね。でも舞台は舞台で明日がありますからね。今日はいまいちだったけど、明日は調子が戻るだろうとかあるけど、ドラマはその逃げ道もないですよね。

遠藤:あと芝居って、笑う芝居が一番難しいんですよ。これは、台本の段階で笑っちゃうから、そういう部分でも余計プレッシャーだったかもしれない。台本を渡されて、こういう感じだなと思ってから、なんとなくこうしようかな、ああしようかなと思うものなんだけど、これは読んでいる段階で笑っちゃう。この時点でもうおかしいから、大丈夫かなやれるのかなという気分になってくる。

――今回、面白いメンバーが集まったと思うんですが、今度はこのメンバーでやってみたいことはありますか?

宮藤:逆にこのメンバーの中で、役を入れ替えて。(一同大盛り上がり)。

遠藤:でもこっち側にいくのは無理だよ。怖いわ(笑)。

宮藤:というのがあっても面白いと思うし。逆にこれのスピンオフじゃないですけど、アメリカ帰りの捜査官だけで、いろんな事件を解決しそうで…しないとか。

加藤:うわー、面白そう。

宮藤:というのも面白いかなと思うんですけど。

高畑:でも役者さんは何も考えず、人のたくらみに乗っていけばいいんだって改めて思う。怖いことはいっぱいあるけど、でもこれをやってみたらと言われたら、どこへでも行って、死んでやろうと思う。(一同笑い)。