常識を覆せるか? 昼ドラ新番組は本格ミステリーロマンス

2011/04/07 16:46 配信

ドラマ

未来を期待されたダンサー・弓月は、けがにより将来の夢を断たれ、森の奥で自殺を図ろうとする写真提供=東海テレビ

フジ系の昼ドラの新番組「霧に棲む悪魔」が、4/11(月)よりスタートする。本作は、19世紀に大ヒットした英国の推理小説、ウィルキー・コリンズ著の「白衣の女」が原案。昼ドラではタブーとされていた本格ミステリーロマンスにあえて挑戦する。

物語は、弓月(ゆづき)が、霧の立ちこめる森で白いマントをまとった謎の女性と出会うところから始まる。

父を亡くし、莫大な資産を受け継いだ龍村ファームのオーナー・圭以(けい)の下で働くこととなった弓月は、森で出会った”白い女”と圭以が同じ顔をしていたことを不思議に思い、圭以に話す。そんなある日、圭以のもとへ「婚約者は悪魔」と書かれた手紙が届けられる。差出人は”白い女”だった。

テレビドラマ初主演ながら、一人二役に挑戦する入山法子は、「圭以のピュアな部分と白い女のミステリアスな部分を演じ分けるようにはしていますが、あえて二役を難しいとは思わず、楽しみながら現場に立たせていただいています」と、大きなプレッシャーを自分の力に変える器用さを見せる。

”白い女”を追い掛け、圭以にも好意を抱くダンサー役の姜暢雄は、「挫折した後、牧場という広大な土地の中で働くことによって、少しずつ成長していく姿を丁寧に演じていきたい」と意気込みを語る。

脚本の金谷祐子氏は、「美しい罠」('06年)、「夏の秘密」('09年)など、東海テレビの昼ドラをいくつも手掛けてきた人物。資産家一族をめぐる陰謀と深い謎を描いたミステリー。昼ドラの新定番を作れるのか注目したい。主題歌は、倉木麻衣の「もう一度」。