橘二葉、新プロジェクトもいい刺激に「前よりももっとダンスが好きになりました」<TPD×TTV連載(5)前編>

2019/12/01 06:05 配信

アイドル インタビュー 連載

ダンスプロジェクト“F-Project”も話題を呼んでいる橘二葉撮影=永田正雄


初めてのMV撮影は「ものすごく大変でした(笑)」


――そして、2014年に「BRAND NEW STORY」でCDデビュー。当時はどんな心境だったんですか?

初めは全然実感が湧かなかったんです。ただ、上京する前から少女時代さんやKARAさんが好きで友達とミュージックビデオを見ながらダンスを踊ったりしていたんです。

いつか自分もこういう映像を撮ってみたいなって。だから、デビューが決まった時は念願のMV撮影ができることを楽しみにしていました。

――念願のMV撮影は楽しかったですか?

これが、ものすごく大変でした(笑)。踊りをしっかりと見せるというコンセプトがあったので、一日中ずっとダンスシーン。何回踊ったんかなぁ。

MVの撮影ってこんなに汗をかくほど大変なんだって、思い描いていたものとは違うことにびっくりしました。正面だけではなくて、右、左、そしてアップ。こんなにもカメラワークがあるんだということを初めてのMV撮影で学びました。

――二葉さんが初めて振り付けを担当したのは「現状打破でLove you」ですよね。

自分が振り付けを担当するということは、そのダンスが日本だけではなく世界中にも広がってしまうわけじゃないですか。きっと「曲に合っていない」「かわいくない」「ダサい」とかって言われるんだろうなって。もう、プレッシャーしかなかったです。

――この時に振り付けで苦労した点はどんなところでしたか?

サビの部分は一番キャッチーな振り付けにしたいなと思っていたんです。この振りを見たら「現状打破―」ってすぐ分かるぐらいインパクトのあるものにしたかったので結構悩みました。

移動中の電車でもずっと曲を聴いていたり、自分で何回も何回も踊って試してみたり。毎日、その繰り返しでした。

――産みの苦しみを感じていたわけですね。

“一目惚れ”とか、歌詞が分かりやすい曲だったので、それをヒントにしながらAメロとBメロを先に作りました。フォーメーションも振り付けと同じタイミング。最後まで苦戦したのは、やっぱりサビの部分でしたね。

――振りを考える時にメンバーの個性を考えたりするんですか?

「現状打破~」の時は全然考えていなかったです。一人一人歌うところが決まっていたので歌っている人にはあまり大きな振りを付けずに、その子なりのアレンジとかを付けてもらおうかなと。

その方が個性も生かせるような気がしたんです。MVの時は私が考えた振り付けで踊ってもらいましたけど(笑)、ライブで歌う時はメンバー一人一人にお任せです。

――「Lovely Lovely」の振り付けは(浜崎)香帆さんとの共同作業。

この曲の場合は「現状打破~」と違って、AメロとBメロに苦戦しました。サビも結構悩みましたけど、それ以上に大変。香帆と一緒にカフェで相談しながら作っていきました。

――何が一番難しかったんですか?

Aメロは1行ずつ歌う子が変わっていくんです。だから、一人一人をどう目立たせたらいいのか。歌割りが細かければ細かいほど難しいんです。