Disc1に収録されているのは、TVアニメのヒーローだった「獣神ライガー」の永井豪先生にOKを頂いて僕が変身して対小林邦昭戦で東京ドームでデビューした1989年から1992年までの14試合です。
IWGPジュニアヘビーのベルトを賭けて獣神サンダー・ライガーのベースを作ってくれた宿命のライバルである佐野直喜との闘い、これは絶対に見て欲しいです。
それから、初めての異種格闘技戦でマスクを破られた青柳政司戦、規格外のパワーをもって僕の外国人ライバルとして筆頭で名前の上がるペガサス・キッド戦、そして長州力さんを大好きなネグロ・カサス戦、地味なんだけど本当に上手いプロレス職人 保永昇男戦。
そして器用で対戦相手でもパートナーとしてもガンガンいけるエル・サムライ戦も入ります。僕は「ジュニアの象徴」って言われますけど、ライバルに恵まれていたことがわかる1枚だと思います。
Disc2に収録されているのは、新日本と天龍源一郎さん率いるWARの団体対抗戦の流れで、93年1月4日の東京ドームでIWGPジュニアヘビーのベルトを賭けてウルティモ・ドラゴンと戦った試合から、97年の1月4日東京ドームでジュニアヘビー級8冠選手権試合で戦ったウルティモ・ドラゴン戦までの全12試合です。
94年は階級を超えたIWGPのチャンピオン同士の一戦で橋本真也と。バトルライガーの上半身裸のコスチュームで行きましたが、完膚なきまでに叩き潰されました。ブラック・タイガーとIWGPジュニアヘビー級王座を賭けてやったのもこの年か。上手さ、スピード、パワー、天才ですね。
SUPER J-CUPは「夢のオールスター戦みたいなお祭りをジュニアでやりたい」と思ってましたが、団体の垣根を超えて5団体14選手が参加してくれてうれしかった。DVDにはハヤブサ戦とザ・グレート・サスケ戦が収録されてます。
ハヤブサは日本初お目見えだったんだけど、飛んでくるしレスリング器用だし、本当にすごかった。サスケにはうまく丸め込まれて。SUPER J-CUPでも自分のジンクス「言い出しっぺは優勝できない」を証明してしまいました。
この大会で一番印象深いのは僕とサムライを破って決勝に行ったサスケです。この年は初代タイガーマスクである佐山聡さんとエキシビジョンながら福岡ドームで対戦できました。やっぱり天才なんだって思いました。あのエキシビジョンは忘れられないですね。
ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア優勝決定戦の相手はスペル・デルフィンでしたが、試合巧者でしたね。うちのカミさんのお気に入りの選手で、飼っている犬にも「デルフィン」ってつけてました。あとは新日本と僕をメキシコで繋いでくれたグラン浜田さんとの初めての試合も入ってます。日本とメキシコの一時代を築いた偉大なレスラー。僕には欠かせない人です。
94年は左足骨折で長期離脱もしているので、キャリアの中でもターニングポイントになった1年でした。95年は怪我から1年ぶりに復帰して、東京ドームでUWFインターとの対抗戦で5年ぶりに戦った佐野直喜戦が収録されています。
佐野さんとのカードを聞いて、興奮したのを思い出します。96年はデイック東郷との英連邦ジュニアヘビー級王座戦が収録ですね。初めての対決でセントーンが本当にきつかったです。そして、ジュニア8冠統一初代王座決定トーナメント「J-CROWN」。すごいトーナメントでしたね。
1回勝ったら2冠王ですよ。2回勝てば4冠王ですから。僕は1回戦でウルティモに丸め込まれて。97年1月4日に東京ドームでウルティモ・ドラゴンとやって第3代ジュニア8冠統一王者になった試合も入ってます。8冠を提唱した自分がようやくベルト巻けた試合ですね。このDiscを見て、いろんなことを思い出してもらえるといいなと思います。
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