上川隆也主演“佐方貞人シリーズ”第4作「検事・佐方〜裁きを望む〜」放送決定

2019/12/01 23:05 配信

ドラマ

上川隆也(C)テレビ朝日


上川隆也コメント 


――第4弾が決定したときの、率直な感想は?

実は…待ちわびていました。柚月裕子先生が新作を書き上げられ、それをドラマとして演じられる日がいつ来るだろうかと、心待ちにしておりましたので、第4弾が決まったときは、ひそかに快哉を叫びました。

――上川さん自身が考える、佐方貞人とはどんなキャラクターですか?

彼の生き方はある意味、不器用です。これまでの3作で紐解かれたプロフィールから抽出すると、佐方は「罪はまっとうに裁かれるべき」という父親から受け取った言葉を決して手放さず、いまだに父の影を色濃く背負いながら歩いている男。

また、彼は後々、検事を辞めて弁護士へとキャリアを変えますが、検事時代の佐方は常にタイトロープのようなところを歩きながら、自らの職業に対する矜持を保っているように思えます。タイトロープを選んでしまうところが不器用だと思いますし、そこが同じ男として愛しい部分だと感じます。 

最新作では、法律の盲点を巧妙についた事件が描かれていきますが、佐方は周囲の反対を理解しながらも“法の上ではこれが正しい”という一点から、“ある結論”を出します。搦め手を使うなど、打つ手はいくらでもあると思うのですが、それを選ばないのが佐方。“法に愚直”であるところに、やはり愛しさを感じます。

――現場の雰囲気はいかがでしたか?

伊武さん、松下さんは前作から時間が経ったから何かが変わる、ということはまったくなく、再会してすぐ、これまでと同じ空気の中で芝居ができてとてもありがたかったです。

また、今回、新たに事務官として水崎綾女さんが入ってくださいましたが、彼女の空気はこれまでパートナーを務めてくださった方々とはまた違って、底抜けの明るさがありました。骨太なストーリーに柔らかな風をもたらしてくださいました。

――視聴者にメッセージをお願いします。

シリーズ4作目となりますが、これまでの作品と遜色のない、そしてまた、ひと味違った法曹ドラマをお楽しみいただけると思います。この作品は法曹ドラマですので、法廷シーンがクライマックスに来るのが定番です。しかし今回は趣が少し違います。法廷ではない場所で描かれる今回ならではのクライマックスこそが今回のみどころ。

それは、やはり“愚直なまでに検事である”佐方だからこそ…。ぜひそこを楽しみにしていただきたいです。