――「笑ってはいけない」のような長丁場でもその姿勢は変わらない?
方正:そりゃあ、特番に関しては最後のほうは二人とも動けてないですよ(笑)。
田中:眠たなってはりますね。
方正:でもなぁ、56歳の人がケツをたたかれて、タイキックをやられて「うげぇ~っ!」って叫んでいる姿を近くで見るのはおもろい(笑)。
田中:お二人ぐらいなら司令塔みたいなポジションにいていいはずなのに。
方正:そうそう。そういう意味ではこれからさらに面白くなるんちゃいますか。還暦を迎えても続いてたらおもろいもん。ただ…老人虐待みたいな問題も出てくるかもしれませんけど(笑)。
遠藤&田中:あははは(笑)。
方正:違う現場で聞かれるんですよ。「ダウンタウンさん、いくつになったん?」って。「56歳」って答えると「えっ~!!」ってみんな驚くんですよ。僕やココリコの年齢を言った時にもそういう反応があります。年齢とやっていることの間にギャップがあるのはいいですよね。
――とはいえ、実際にお尻をしばかれるのは痛いですよね。収録前に何か準備を?
方正:痛み止めを飲んでます。
田中:本当に飲んではるんですか?
遠藤:ウソでしょ!?
方正:まあ、気のもん…というか、お守り代わりやな。
田中:あははは(笑)。
方正:飲んでみたら何となく痛みがやわらいでいるような気がすんねん。漢方とかも。
田中:漢方! 漢方は効くまでに時間がかかりますからいいですね(笑)。
方正:アスリートやったらドーピングなんやろうけど…別にね。
田中:方正さんが痛み止めを飲んでいるっていうのはネタやと思ってました(笑)。漢方にも手を出されているとは。
遠藤:ずっと使われていると考えてよろしいんでしょうか?
方正:漢方はおととしぐらいからやな。痛みがやわらぐし、あと精神が落ち着く(笑)。
田中:全幅の信頼を置いてますね(笑)。
――みなさんそれぞれ「特番は今年で終わりかも」と思いながら全力で臨んでいるそうですが、毎年「今年もやります」と聞かされる瞬間の心境を教えてください。
方正:複雑ですねぇ~。ただ、みんなそうやと思いますけど「一年経つの早っ!」という感覚はあります。
遠藤:僕の場合、タイミングによって気持ちが変わります。「今年もあるのかぁ…」「よっしゃ、頑張ろう!」「あるのかぁ…」って。その繰り返しで当日を迎えています。
田中:うんうん。でも最終的には楽しみが勝ちますね。どんなことが起こるんやろう?って。
方正:こんな言い方をしたら変かもしれませんけど、5人で待機所にいて本気で笑える瞬間があるんですよ。「腹が痛いっ!」っていうぐらいに。これはねぇ、幸せですよ~。50歳を過ぎて、本気で笑えることなんてないもん。30年近く一緒にやっている仲間とその空間を分かちあえるというのは、本当に幸せやと思います。
取材・文=大小田真
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