Dragon Ash 桜井誠とBiSH セントチヒロ・チッチが互いの印象を語る

2019/12/06 17:45 配信

バラエティー

写真左から セントチヒロ・チッチ(BiSH)、桜井誠(Dragon Ash)

Dragon Ashの桜井誠とBiSHのセントチヒロ・チッチという"音楽業界きってのカレー好き"の2人が、新番組「スパイストラベラー」でスパイスの魅力を探求している。

同番組は、2人がカレーブームをけん引する名店を訪れ、スパイスへのこだわりや苦労、魅力について話を聞いていくほか、シェフにスパイス料理を伝授してもらいゲストに振る舞う実践コーナーも。

今回、桜井とチッチにインタビューを行い、番組収録の感想や互いの印象などについて語ってもらった。

――MCとして出演される新番組が始まりましたが、心境はいかがですか?

桜井「カレーを好きになってまだ2年と日は浅いのですが、好きが高じてまさか番組をやらせてもらえるとは思ってもみなかったので、本当にうれしいですね。でも、こういう機会がないとお店の方に話を聞いたりできないので、非常に貴重な体験をさせてもらっているなと思っています。毎回収録が楽しみですし、毎回『こんなおいしいの絶対作れないじゃん!』ってヘコみます(笑)」

チッチ「私はすごく自由にやらせてもらっていて、"好きなカレーを食べて、楽しく話して"と楽しいことしかないです!食べて、学んで、幸せな番組!!」

桜井「最高だよね!」

――周りの反響などはいかがですか?

桜井「ファンの皆さんからもSNS等で『すごく楽しかった』という声をいただきました。すごく質の高い画と構成で、自分でも『普通にやってたら見るだろうな』って。すごくいいスタッフさんに助けていただいているなと」

チッチ「私はメンバーが見てくれたみたいで『(おしゃれで)テラスハウスみたいだね』って(笑)。あと、『好きなことをちゃんとできているね』って言ってくれて、すごくうれしかったです。あと、ファンの方もこの番組をすごく見てくれて、カレーに興味を持って自らカレーを食べ歩きに行く方も増えたので、良かったなって思います。自分で見て、面白くて1人で笑ってました。スタッフさんもすごく楽しそうにやっているから、それがすごく良いです」

桜井「そうだよね。現場の空気がすごく良いよね」

――お互いの印象はいかがですか?

桜井「最初は人となりも分からないので丁寧に接しようと思ったんですけど、チッチが自由にやってくれるのでとってもやりやすいです」

チッチ「さくちゃん(桜井)は優しいので、『いいよ、いいよ』って言ってくれて、伸び伸びやらせてもらっています(笑)。さくちゃんで良かったです!」

桜井「おぉ~、良かった!そう言ってもらえれば、もう僕はそれだけで満足です」

――お2人のアーティストとしての顔とは違った一面は出ていますか?

チッチ「お客さんとはライブありき、イベントありきで接するので、普段のこういった姿っていうのは全然見せる機会がないから知らない人も多いと思うんです。"私を知ってもらう"ということでは、すごく大事な時間だなと思いました。『こんな感じなんだ』って思ってもらえると思う。ライブの時はカッコつけちゃうんで(笑)」

桜井「それはまあ、そうだよね。でも、僕は普段からあんまり変わらないんで。だからこの番組はチッチの笑顔が見られるというのが売りです!カレーを食って最高の笑顔が見られる。これに勝るスパイスはないです!(笑)」

――番組内で実際に料理を作られていますが、料理好きの桜井さんはもちろんだと思いますが、チッチさんはプライベートで料理を作ったりしますか?

チッチ「作りますけどスパイスについてそんなに詳しくないので、この番組で勉強させていただいています」

桜井「けっこう覚えたもんね?」

チッチ「うん、ちょっとずつ。初回はテンパリング(油にスパイスの香りを移していく作業)を覚えました!」

桜井「僕も番組の実践コーナーでいろいろ勉強させてもらっています」

――実践コーナーで桜井さんが料理をする姿を見た感想は?

チッチ「『やっぱりプロだな』って思いました」

桜井「いや、プロじゃないから!(笑)」

チッチ「『プロやんっ』って思いながら見てました。こういう旦那さんがいたらすごく楽しい生活だろうなって。(奥さまが)もうめっちゃうらやましい!手際の良さとか、全部勉強になります」

桜井「チッチも、番組なのに空いた皿とかあると1人で洗ってるんですよ。偉いよね!洗う子いないよ、普通。良い奥さんになるよ」

――スパイスがメインテーマの番組ですが、「最近のスパイシーな出来事」を教えてください。

桜井「うちら(Dragon Ash)は今ツアー中で1回落ち着いたタイミングなんですけど、久々にめちゃめちゃスケジュールがタイトなツアーだったので、疲れました。楽しかったですけど、スパイシーでしたね(笑)。そんな中での癒やしは、やっぱり地方でおいしい物を食べることでした。もちろんカレーも食べましたし!」

――おいしい物を食べた時は、「どう作っているのか」とつい分析してしまったりなどは?

桜井「僕はおいしい物は楽しむ方なので、食べている時はあまり『これが、ああだこうだ』って考えてないですね。家に帰って『作ってみたいな』と思った時に思い出して、という感じです」

チッチ「すごい...。私は『再現してみよう』という思考まで全然いかない。『おいしい~!また絶対来よう』って思うくらい。自分で作るカレーはまだ自分なりのやつしか作れないので勉強中。まずはスパイスを買い揃えるところからですね(笑)」

――この番組にとってメインテーマのスパイスは欠かせない物だと思いますが、お2人にとっての"欠かせない物"は?

チッチ「私はライブ!ライブをしている瞬間は普段の自分と違うんですよ。その瞬間は、切り替えているわけじゃなくて勝手に切り替わるので、自分にとってその瞬間がなくなっちゃったら、その時の自分はいなくなっちゃうから」

桜井「へぇ~(感心)。アーティストやん!俺なんか最近は、温度が変わらず(ステージに)出ていきますからね(笑)。俺の"欠かせない物"は、ご飯を食べてくれる人かな。ご飯を作る作業自体が誰かに食べてもらいたいから作るので、食べてくれる対象がいるということが1番ですかね。だから、家族がいるからご飯を作るし、僕1人の時は途端に作らないですから」

――最後に視聴者の方にメッセージをお願いします。

桜井「いろんな名店を知ることもできるし、すごく詳しい方が見ても満足してもらえるような内容の濃さもありますし、料理番組としても成立してますし、すごく多角的に見どころの多い番組だと思います。気楽に見るもよし、見終わった後に『あのカレー作ってみたい』って調理をしてもらってもいいマルチな番組なので、他では味わえない感情を楽しんでいただきたいと思います」

チッチ「おいしくて、楽しくて、学べて、おしゃれな番組なので、何歳の人が見てもずっと見続けられる番組だと思います。あんまりハードル上げずに気楽にスッと見てもらえたら。夜、寝る前とかに見てもらったらおいしいカレーの夢が見られると思います!(笑)」

桜井「うん、間違いない!(笑)」

文=原田健 撮影=中川容邦