三浦貴大×成海璃子、独特の“ト書き”に衝撃「最初に思ったのは『何だ、これ?』です(笑)」<Interview>

2019/12/07 08:00 配信

映画 インタビュー

2SHOTインタビューを実施!撮影=永田正雄


成海「私のメークは快適でした」


――先ほど“カメラ男”というワードが飛び出したポスターの特殊メークは結構時間がかかったんですか?

三浦:メークの時間は2時間ぐらい。顔の右側に埋まっているカメラのレンズは本物。それが結構重くて、引っ張られるからつらかったですね。頭が痛くなってきたので、このシーンは特に何も考えていなかったと思います。

成海:確かに、つらそうでしたね。

三浦:このシーンは、撮影の最終日だっけ?

成海:最終日です。

三浦:僕は最終日だけだったからいいですけど、板垣くんは毎日朝早く入って一日中メークをしたままの姿。

成海:現場で会う時はいつもメーク後だったから、たまに素顔を見るとドキッとしました。あんなにかわいらしい顔をしているんだって(笑)。

――成海さんの特殊メークは顔の左半分。

成海:私のメークは1時間ぐらい。とても快適でした。

三浦:快適って何?(笑)

成海:特殊メーク担当の百武(朋)さんがこだわってくださったんです。ビューティー要素としてパールが入っているんですよ。すごく楽しかったです。

――なかなか特殊な作品での共演でしたけど、お互いの印象は?

三浦:昔、共演したことあるよね?

成海:結構前ですね。

三浦:妹役だったっけ?

成海:はい、兄妹役です。

三浦:あ、そうだ。僕は、ひきこもりの兄の役でした。

成海:撮影期間は短かったんです。

三浦:あの時は、もう20歳になっていた?

成海:ギリギリ、19歳だったかもしれません。

三浦:今回の作品で久しぶりにお会いしましたけど、大人になったなぁって思いました。現場で一緒にカメラの前に立った時、すごく頼もしかったんです。成海さんがいたから僕は好き勝手できました。

――かなり頼られていたみたいですけど。

成海:三浦さんとはずっと一緒に撮影していたんです。

三浦:同じシーンが多かったもんね。

成海:私の方こそ、すごく三浦さんのことを頼りにしていました。

三浦:ありがとうございます(笑)。

成海:三浦さんがイライラしている姿を見たことがないんです。いつも変わらず穏やか。私はすぐ顔に出ちゃうので(笑)、ものすごく助けていただきました。

――今作では助監督・黒沢の「映画愛」がキーワードになっていますけど、お二人の“○○愛”をそれぞれお伺いしたいのですが。

成海:私は“ジム・キャリー愛”です! 結構いろんな作品を見ていて「ケーブルガイ」(1996年)と「ふたりの男とひとりの女」(2000年)の2本が特に好き。いつもの明るいキャラクターとは違うちょっと怖い一面が見られるんです。

――好きになったきっかけは?

成海:やっぱり「マスク」(1994年)です。子どもの頃に見ていて、大人になってからあらためて見返してみると表現力がすごいなと思って。そこから、どんどん好きになっていきました。

――三浦さんの“○○愛”は?

三浦:僕は“写真愛”ですかね。とにかく人ばっかり撮っているんです。しかも、人間の顔が好きで、気付いたら顔に寄っているカットばかり。全身が入っている写真はほとんどないです。

――好きな表情はあるんですか?

三浦:どんな表情でもいいんですけど、そもそも人間の顔の作りが好き。みんな微妙に違うんですよ。ずーっと見ていられます。

でも、何もせず凝視するわけにはいかないので、ファインダー越しに見ながらいろんな顔の写真を撮って楽しんでいます(笑)。