――大変な時期はありましたか?
「恵比寿マスカッツ1.5」は正直、一番厳しい時期でした。最初は頑張ってましたけどね。葵つかさとか面白かったし、マスカッツらしいアホなリズムがありましたが、メンバーの入れ変わりも激しくて大変でしたね。
――初代は男性ファンが中心だったのが、現在は女性も増えた印象がありますがいかがでしょうか。
初代のファンは今ほとんど残っていないと思っています。帰ってきているファンの方も一部いらっしゃるとは聞いていますけどね。一般的に第2世代って何をしても大変で、メンバーも大変だったと思います。だから今残っているのは筋金入りの根性がある子ばかり。
でも、そういう苦労も含めて頑張ってる姿に、同性のファンが共感してくれたのかもしれません。
4人目のリーダーの明日花キララが辞めてから、みんな「今のままじゃダメだ」って危機感を持ったんです。明日花はバカでしたけど…世間への存在感と、面白さはありましたからね。
特に、責任感の塊ともいえる現リーダーの市川まさみ。彼女と吉澤友貴、この2人が背中で語って、今のユニットを引っ張ってくれるようになって。
初代メンバーだと希志とRio、現役メンバーだと市川と吉澤くらいです、「すげーな」って思うのは。
――現リーダーの市川さんはどんなリーダーでしょう。
市川は、人柄がよくて優しい、そして不器用だけど、一生懸命やるから応援したくなる。彼女はこれまでちゃんと苦労してる、現代版の「おしん」みたいな子で、5人目のリーダーに選んだ時に適任だろうと思っていましたけど、彼女で良かったです。スタッフにもメンバーにも愛される存在ですね。
――初代のリーダーの印象も聞いていいですか?
全員違いますが、みんなイイ味持ってます。
蒼井は初代から一番つらい時をやってくれたので、もう別格の存在ですね。
麻美ゆまちゃんは、いい意味で天然でハチャメチャすぎるから、周りが「リーダーを守ってやろう」って気持ちになるんです。プレッシャーもあったでしょうが、負けん気が強いし、やる時はやる子。みんな笑っちゃうくらいのパワフルリーダーでしたね。
希志あいのは、リーダーとしての質、『我慢する』『伝える』『感じる』力を持っていて…野球でいうと走攻守そろったリーダー。そして何事もファンやメンバーのために率先してやる、自分は二の次。周りが話しかけやすい隙も作っていて、何の仕事をしても成功する人です。
――メンバーが育つ実感ってどんな時でしょうか。
初代は3年目くらいから、メンバーの考えや質が変わっていきました。4年目からは絆や団結力が生まれて6年目に突入して、初代は良い時期に解散したと思います。今でも初代は仲良いですしね、俺のところにも結婚の報告や子供を見せに来てくれて、やっぱりうれしいですよ。
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