――吹き替えなしの作陶についてはいかがですか?
陶芸は、高校時代に少しだけ体験したことがあります。当時僕は美術科にいたのですが、そこで何度か経験しました。でもはるか昔のことですし、ここまで本格的にやったことはないのでイチから学ばなければと思って、今年の4月ごろから徐々に撮影と並行して稽古をやらせていただいてます。
ものすっごく楽しいですね! ただ実際やってみてよくわかったのは、すごい力仕事なんだと分かりました。
大きな塊の重い粘土を1日に何百回と練って、形を作って……という作業を朝から晩までやるわけですよね。これを女性の力でやり続けることがいかに大変なことか。肉体労働に近い、体力の必要な仕事です。
特に「陶芸家」と違って「陶工」は商業ベースで1日100個単位のお皿を作らなければいけない。それで生計を立てていくわけですから。本当にパワーがいる作業だと思いました。それが楽しいと思えるのは、僕自身がものを作るのが好きだからだと思います。
ゼロから何かを作り出して人に届けるという、この一連の作業をすべて自分一人で作っていくところに演劇やドラマの仕事とはまた違った魅力を感じます。正解は自分の中にしかないと思うので、自分と向き合ってものを作っていく、自分の世界を一つのものに込めていく作業……それは絵を描くのも陶芸で器を作るのも一緒なんだなと思いました。
だから難しいけれど、すごく楽しいです。気づいたら4〜5時間何も食べずに陶芸の稽古をしています。楽しいと言えるうちは、まだ本当の意味で陶芸の世界を知らないんだろうなとも思うんですけれど。やればやるほど難しいし、分かった時の喜びは実際にものを作っている人間にしか分からない喜びなので、それを少しでも感じられるのは幸せなことだと思います。
――読者の方々へのメッセージをお願いします。
僕が出演する、しないにかかわらず「なんて面白い本(台本)なんだろう!」と家で一人で笑い転げながら読みました。脚本家の水橋(文美江)先生は関西の方ではないと思いますが、この関西特有のテンポやボケとツッコミの応酬みたいなものが本当に楽しい!
それは、僕が登場してからもたくさんありますし朝から笑っていただけるシーンがいっぱいあると思うので、ぜひ堪能していただきたいと思います。たくさん笑って、たくさん泣いて、皆さまの朝を彩れるような作品にしたいと思っておりますのでぜひ「スカーレット」をよろ しくお願いします!
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