――なるほど、塩梅が難しいですね。
“絶対的エース”不在が今の第2世代の欠点なんです。よく「三上がエースでしょ」って言われるけど、現状はまだですね、もちろん素質はあると思ってますけど。
かつてのRioのようなエース…何をやらせてもできて、チームのために何かあったら全部やってくれる、そういう突出したエースがいない。候補は何人かいますが、なりきれない。だから、ルーティーンで回して勝つしかない。たくさんいる中継ぎ投手で頑張っている感じです(笑)。
エースとして必要なのは面白さ、プロ意識、人気の他に…自覚と、ユニットを良くしようとする積極性、それと「エースになる!」という欲。それがそろったエースなら、極端な話、収録に来なかったり、遅刻したりしたって僕は怒らないと思います(笑)。
だから、とんでもないキャラだったけど明日花キララみたいなやつって大事なんです。オーラも説得力もある。「私エースだから」って堂々としてれば、どんなバカでも「うちのユニット、明日花キララがいるから」って言える。そういう風格のある存在は必要なんです。
ただ、藤原や奈良、吉澤や川上がいくら頑張ってもエースにはなれない(笑)。誰もが認めるエースって本当に難しくて、マスカッツではRio以降いないんです。彼女はスター女優だから自信もあって、裏でマスカッツのために努力もしていました。それを見せないで、要求を100%こなしてくれるから頼りにしてましたし、彼女もユニット運営に協力してくれました。
僕はエースには言うんです、「Rioはエースだよ」って。そのエースのためにチームはフォーメーションを組むんですけど、今は不在だから組みづらいですね。
――メンバーに伝えたいことはありますか?
悪意がないのは分かっていますが、Twitterで「今日はステージの左側にいます」とか書くのは本当はやっちゃいけないこと。これも観客動員数が初代より少ない理由の一つでもあると考えています。「みんな頑張るからマスカッツを応援してください」じゃなくて「私を応援してくれ」って言うのは他のメンバーにも失礼だと思うんです。個人の勝負じゃなくて、ユニット全体をアピールしてほしいですね。
(山根:自分がその日、リリースイベントに出なくても「今日リリイベだよ、楽しんでね」とちゃんと告知する子もいるけど、自分が出ない時は何も言わない子もいますからね。何回も言ってるんですけど…(苦笑))
あとは「マッコイ斉藤っていう人間に勝つ気で来い!」ということ。初代は僕に立ち向かって来てくれて、負かされました…。
もちろん強い子もいます、11月頭にフィリピンイベントに参加したメンバー(市川、吉澤、桃乃木、小林、みひろ、辰巳シーナ、友田彩也香)はハートが強いし、「この子たちならなんとかしてくれる」という期待に応えてくれました。カッコよかったですよ。
――12月27日(金)にはライブを控えていますが、今後の意気込み、目標は?
ユニットの意気込みとして、僕は『CDの手売りも当たり前にやること』と思ってほしいです。それを確信したのは、僕の大先輩の芸人さん、石橋貴明さんもやってますからね。彼の姿や行動見てたらカッコいいんですよ、あんなに大成功した人が自分たちで動いてやってるんですから。
1300人のキャパ埋めるのは思っているより大変で、思いを直接伝えないと人は来てくれないんですよ。
初代より“パフォーマンス”は上ですが、まだまだ“総合力”では負けています。12月のライブでは、思いっきり爆発する姿を見たいですけど、“マスカッツらしい爆発の仕方”、バラエティー要素に乗っかった爆発力を見せてくれることを願っています。
(山根:ライブの内容はまだ全然決まってないんです、これから詰めていくところで、1カ月くらいで決めていく感じです)
自由にやらせてあげたいですけど、「どんなの持ってくるんだろう」と思って前日待っていたら全然まとまりがなくて、前日にテコ入れしたことも(苦笑)。
――今後もまだまだマスカッツに関わっていきそうですね。
もう10年以上…一番長い“お局さま”みたいですよね。俺と山根さんは、ユニットの父ちゃんと母ちゃんみたいな存在になっているんじゃないかな(笑)。
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