“師弟コンビ”復活!浜辺美波×中村倫也「(現場では)笑い疲れしていました!」【<屍人荘の殺人>連載】

2019/12/07 12:00 配信

映画

浜辺美波は中村倫也について「とても心強いので、少しゆるっとなってしまったところもありましたが(笑)、いろんなことを引き出していただきました」撮影=横山マサト


やっぱり眠り姫だね(中村)


――逆に、浜辺さんから見た中村さんの現場での印象は?

浜辺「今回はロケが多くて時間があまりなかったのであれですが、『崖っぷちホテル!』のときはずっと絵を描いていましたよね? そのときに私の顔を描いていただいたのは、写真に撮って大切に残してあります」

中村「僕の絵は2パターンあって、デッサンっぽく描くときもあれば、イラストっぽく描くときもあって。イラストの似顔絵の場合は、その人のコンプレックスと思われる部分を誇張して描くんですね。だから、ベーさんのような美人は描くのが難しい(笑)」

浜辺「前に描いていただいたときは、『真顔だと描きにくいから笑って』と言われました」

中村「ほんと? 動物に似た顔立ちの人、例えばカエル顔の人とかは描きやすいんだけど、ベーさんは美人だからね。しかも、つり目で入るのに目じりはたれ目という…。ベーさんの似顔絵を描くのは、最難度レベルだと思います」

――映画の話に戻りますが、舞台となる「紫湛荘」はクラシカルな雰囲気の洋館で、セットもステキでした。それぞれお気に入りの場所はありましたか?

中村「僕は紫湛荘のロビーに入ったときに、オンラインゲームに出てくるロビーのようでテンションが上がったことを覚えています。それこそ電話機とか調度品を一つ取っても凝っていて、作品の世界観を作るためにこだわって選んでくれているのを感じました」

浜辺「私はそれぞれが宿泊する部屋の雰囲気が好きでした。それぞれのキャラクターによって部屋のデザインが違っていて。でも、紫湛荘の雰囲気は変わらずで。その上、比留子の部屋はベッドがふかふかだったんですよね。そこで私が目を覚まさないといけないシーンがあったのですが、あまりにも気持ちよかったので本当に寝てしまっていて、起こされました(笑)。それぐらい気持ちのいいベッドでした」

中村「やっぱり眠り姫だね」

浜辺「今回の現場では寝てないというのはウソでしたね。はい、寝ちゃってました(笑)」

――では最後に、ここを知っていると映画をより楽しめるというポイントがあれば教えてください。

中村「僕と葉村、比留子が紫湛荘に向かう坂道のシーンがあるんですが、そこでは二人よりも疲労して見えるように心掛けました。明智は年齢不詳な大学生だし、葉村と比留子よりも確実に歳なんで」

浜辺「あー! 確かに(笑)」

中村「あと、明智は比留子にいい印象を持っていないので、(彼女にメロメロになっている)葉村に対して『この女、まだ行くんか!』と表情で訴えているのも、ぜひチェックしてほしいですね!」

取材・文=馬場英美