中村倫也、神木隆之介&浜辺美波に「二人ともマジメだねぇ(笑)」【<屍人荘の殺人>連載】

2019/12/08 12:00 配信

映画

【写真を見る】豪華すぎる!神木隆之介&浜辺美波&中村倫也の共演も話題撮影=横山マサト


クセ者だらけの宿泊者が集うペンション“紫湛荘(しじんそう)”の周辺で起きる異常事態と前代未聞の連続殺人事件…。その謎を奇想天外な展開と斬新なトリックで描き、国内の主要ミステリー賞4冠を達成した小説「屍人荘の殺人」。

ミステリー界に大事件を巻き起こしたと言われる話題作の映画化に出演した神木隆之介浜辺美波中村倫也にインタビューを敢行するリレー連載の最終回は、これまでさまざまな話を聞かせてくれた神木、浜辺、中村の3人そろっての鼎談。それぞれが演じた役柄についてはもちろんのこと、「もし自分が映画のような想像を絶する危機的な状況に巻き込まれたらどうするのか」という問いにまで、じっくり答えてくれた。

12月13日(金)公開の映画「屍人荘の殺人」に出演する神木隆之介、浜辺美波、中村倫也撮影=横山マサト


現場で生まれるものがたくさんあった(神木)


――それぞれ演じられたキャラクターをどう捉えていましたか?

神木「今回の役作りはすごく難しかったです。葉村は普通の男の子すぎて、どうしたらいいのか分からずギリギリまで迷っていました。葉村は比留子さんに『私の助手にならないか?』と誘われるんですけど、それもなぜだが分からないから、『浜辺さんに聞いてみよう!』と思って連絡したら、『人柄じゃないですかねぇ』と返ってきました(笑)」

浜辺「いやいや、そんなテキトーな言い方じゃなかったと思います(笑)。まず『1回考えます』と返して、その後、半日ぐらい考えてからお返事しましたから」

中村「二人ともマジメだねぇ(笑)」

神木「でも、美波ちゃんの言葉がすごくヒントになって、とにかくお人好しでいい人にしようと思いました」

浜辺「私が演じた比留子は、原作と全然違っていて。監督も探しながらやっているとおっしゃっていたので、最初に感じたものをやって、そこに面白い要素を足していく感じでした。でも、比留子には古風な部分があって、不器用で、ちょっと面白おかしくて。それでいて愛されるキャラクターになればいいなと思っていました」

中村「僕は、いいのか、悪いのか、年々、自分が向き合う役の輪郭みたいなものが適当になってきていまして。今回はコメディー色の強い作品ですし、理屈じゃなくて瞬間、瞬間が魅力的で、それが積み重なったり、崩したりしていけば、それだけで面白いものになるんじゃないかと思いながら演じていました」

神木「確かに現場で生まれるものがたくさんあったし、それを積極的に取り入れていく現場でしたよね」

中村「役とか関係なく、僕らが普通に生きていても、自分でも分からない行動をするときってあるじゃない? 僕自身、昨日はなんの理由もなく、自分で自分のスネを叩くダンスを延々とやっていたし」

神木「スネを叩くダンス(笑)?」

浜辺「それはちょっとヤバいですね(笑)」

中村「自分的にご機嫌だったのかな(笑)。でも、ダンスと言っても、スネを叩きながらリズムを取って揺れているぐらいのものだよ」

神木「よかったぁ! 民族的な感じだったらどうしようかと思った(笑)」