――ライネスのどんなところに魅力を感じていますか?
もう、めちゃめちゃドSなんですよ(笑)。あとは、自分をしっかりと持っているというか、先々のことをよく考えている子だなと。
役に寄り添っていくにつれて尊敬できる部分が多いなと感じています。
――“ドS”な部分を出すために工夫している点は?
普段よりは、どこか気を張っているところがあるのかもしれません。私自身は決して強いタイプではないですし、人に対してSっぽいところを出しているのかと言われたらそんなことはないと思うので(笑)。
ライネスは誰が相手でも親しく接しつつ、Sっ気があるキャラクター。だから、稽古場では先輩も同い年も関係なくフランクな感じで自分から話し掛けるようにしています。
――TPDのメンバーは人見知りだという印象がありますけど、大丈夫ですか?
人見知りであることに変わりはないですけど(笑)、そこは壁を壊していこうと思っています。
――稽古を重ねていく中で、役へのアプローチに変化は?
役に沿うということも大事なんですけど、人間味というものをより出していけたらいいなと。演出の元吉(庸泰)さんからも「どのキャラクターよりも人間味のある人物でいてほしい」と言われました。
ライネスがしゃべると周囲の空気がピンと張るような感じがあるんです。そういうところをもっと突き詰めていく必要があるのかなと思っています。
感情が豊かだということを意識しながらライネスというキャラクターを作り上げていきたいです。
――稽古中のルーティーンのようなものはあるんですか?
TPDのライブの時も同じことをしているんですけど、腿上げとブリッジ。それと倒立は自分の気が済むまでやらないと体が温まらないですね。
TPDのメンバーは、私がブリッジを始めると「あ、本番が近い」って思うみたい(笑)。このウオーミングアップをするという習慣は舞台の稽古場でも変わらないです。
――今回の“カンパニー”の雰囲気はいかがですか?
出演者の半分以上が関西の方なんです。みんながボケてツッコむので、毎日鍛えられています(笑)。一緒にご飯を食べに行ってもずっと笑っているし、全然会話が止まらない。すごく和やかですし楽しい環境でお芝居に集中できています。
――ライネス以外で気になるキャラクターはいますか?
ロザリンドちゃんです。まだ小さい子どもなんですけど、感動的なシーンがあるんです。純粋な目で訴えられるとグッと来てしまうというか、子どもの純粋さってすごい破壊力。
あのシーンは何回見てもウルウルしてしまいますね。私も、あの純粋さを取り戻さなきゃいけないなって思いました(笑)。
――では、最後にメッセージをお願いします!
ライネスはTPDの時の私とは本当に正反対のキャラクター。お芝居を見ていただいて「あ、こんな一面があったんだ」と思っていただけたらうれしいです。
歌い方もこれまでのミュージカルやTPDのライブとは変えているので、その違いも楽しんでください。よろしくお願いします!
取材・文=月山武桜
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