ぼっちでいいもん!と思っているあなたには、人付き合いが苦手な女子の自分探し映画『マイ・プレシャス・リスト(2016)』(12月22日夜11:15 WOWOWシネマほか)が刺さるはず。「ペットを飼う」「友達をつくる」といったTo Doリストをクリアした先に待つのは…。等身大の成長が心地よい、素敵な映画だ。
愛の奥深さを描いた作品群にもご注目。惹かれ合う女性同士の姿を叙情的に見つめたケイト・ブランシェットとルーニー・マーラ共演作『キャロル(2015)』、ゲイであることを周囲に言えない高校生の悩みをつづる『Love, サイモン 17歳の告白(2018)』、そして映像と登場人物の感情が抱き合うようにリンクした『君の名前で僕を呼んで(2017)』。この3作品は、愛というものがいかに清く、私たちにとって生きる希望になるのかを教えてくれる。
最後に、ド直球と見せかけてヒネり満載のクリスマス映画『クリスマス・カンパニー(2017)』(12月24日昼3:15 WOWOWプライム)を紹介しよう。人間が苦手なサンタが、お手伝いのエルフ(9万2000人!)が一斉に倒れてしまったことから特効薬のビタミンCを探しに人間界に行くのだが…。ポップでカラフルな世界観や、街中をサンタのソリが飛ぶダイナミックな映像など、掘り出し物かと思いきや見応え十分。サンタの子どもたちへの愛も描かれるハートウォーミングな仕上がりになっている。
今回ここに挙げた映画たちは、あくまで一例だ。人が人を想うとき、その人の生活や人生はドラマチックに色づき、光り輝く。あなたのクリスマスが、映画以上に素敵なものになりますように。
東京学芸大学卒業後、編集者を経て映画ライターに。CINEMORE、FRIDAYデジタル、映画.com、DVD&動画配信でーたなどに寄稿。Twitter(@SyoCinema)フォロワーは1万7000人超。
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