テレビ朝日は、脚本家・井上由美子氏が脚本を担当し、佐藤浩市が主役を務めるドラマ「ドラマスペシャル 最後の晩餐」を、5月14日(土)に放送することを発表した。佐藤は「井上由美子さんの作品は縦横無尽に枝葉が分かれていく感じがありつつ、最後にはしっかりと帰結する。この構成の巧みさは存命の作家の中では群を抜いていると思います」と井上に最大級の賛辞を送り、型破りな警察官・遠野一行を演じる。
同作は、開店初日のイタリア料理店「オステリア・ダ・ヴィンチ」が放火事件に巻き込まれたことから始まる。事件当時、店には少なくとも9人の客がおり、死者・重軽傷者あわせて6名の被害者を出したが、現場の状況などから数人の客が黙って姿を消している可能性が浮上するなど、謎が多い事件である。遠野(佐藤)は生き残ったオーナーシェフや生存が確認されている客に話を聞き、鋭い洞察力と真摯な姿勢に裏打ちされた捜査の積み重ねによって事件の真相を解明していく。
主演の佐藤のほか、イタリア料理店のオーナーシェフ・八木沢を成宮寛貴、仮釈放中の懲役囚・三条を西田敏行、経歴不明の激安量販店社長・麗子を黒木瞳が演じ、ストーリーの重厚さに負けない豪華な役者陣が脇を固める。
佐藤は「刑事モノというとキャラクター作りにだけ偏ってしまうケースが昨今あるような気がしますが、僕はキャラクターつくりの部分で、ある種トリッキーなボールは投げたくないと思いました。また、警察は犯罪者を前にすると普段の生活の中では見せない顔ものぞかせるものだという印象があります。その二面性をうまく使い分け、警察といいう特殊な生き方にリアリティーを持たせられればと思いながら演じております。是非ご期待ください」とアピールした。
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