5月28日(土)から公開される映画「プリンセス トヨトミ」の完成披露試写会が4月19日、都内で行われ、出演者の堤真一、綾瀬はるか、岡田将生、中井貴一と、鈴木雅之監督、原作者の万城目学が登場した。
同作は、「鴨川ホルモー」('09年)などで知られる人気作家・万城目学の同名小説を映画化。国家予算の使途を調査するために大阪を訪れた3人の会計調査官が、大阪にまつわる奇妙な謎に巻き込まれていく姿を描く。
税金の無駄遣いに厳しい会計調査官・松平を演じた堤は、「原作を読んで、ぶっ飛んでいて面白いお話だなと思ったんですが、1つの作品として成立するのか不安でした。自分が出ている作品は冷静に見れなかったりするんですが、この作品は単純に面白いと思った。それは鈴木監督の手腕。普段一緒にお酒を飲んでいる時は、どうしようもないおっさんですが、さすがだなと思いました(笑)」と、出来上がりに大満足の様子。
新人エリート会計調査官・旭ゲーンズブール役の岡田は、「今回は諸先輩方に迷惑を掛けないよう注意を払っていました。中井さんや堤さんの側にいると背筋がピンとなります」と緊張。そんな岡田に対し、堤は「こいつ、俺のことおっちゃんって言うんですよ」と暴露。さらに「セミの死骸をこいつに見せると、人はこんな顔をするのかというくらい驚いて面白かった」と明かすと、岡田は「そんなことをするから、親戚のおじさんっぽいんですよ(笑)」と仲の良い掛け合いを見せた。
お好み焼き店の主人で、実は大阪国総理大臣という役柄を演じた中井は「この作品は謎解きの多い作品。何をしゃべっちゃいけないのかを確認したところ、僕が出演しているところはほとんど話せないようなので、何も言えません(笑)」とキッパリ。役作りについては、「橋下徹府知事を参考にしていました。橋下さんは、テレビなどマスコミ向けには関西弁を使わずに、関西の人と話すときは関西弁を使う。そんなところをパクッたりしました」と明かした。
女性調査官・鳥居を演じた綾瀬は、「ありえないお話ですが、実際に見てみると、こんな世界もあるのかなとリアルに感じることもできて壮大な作品に仕上がっています。歴史上の人物も結構出てきて、自分が探検するような気分になれるのでワクワクします」と作品の魅力を語った。すると、堤は「綾瀬さんは僕の知ってる人の中でも群を抜いて天然。大阪城のライトアップを見ていて、『堤さん、お寺ってやっぱり良いですよね』って言って、『間違った、神社だ!』って(笑)」と珍エピソードを披露。岡田も「僕もその場にいましたが、やっぱり変わってるんだなと思いました」と重ねて発言すると、中井は「僕は天然ではなく、“とんちんかん”だと思う」と分析。その綾瀬は、「自分でも“とんちんかん”っていう言葉が一番当たるかなと思います(笑)」と満面の笑みを浮かべた。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)