韓国の大ヒットドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」のユ・アインにインタビュー!

2011/04/22 12:55 配信

ドラマ 芸能一般

本作品でジェシンを好演したユ・アインカメラマン:岩根愛

ユチョンが初主演を務め、韓国で大ヒットを記録したドラマ「トキメキ☆成均館(ソンギュンガン)スキャンダル」のDVDが、4月20日から全国のTSUTAYAでレンタルがスタート。22日(金)にはDVD-BOX1&2が発売される。

本作は、女子禁制の「成均館」に男装して入学したヒロインと、そこで出会った3人のイケメンエリートたちが夢と友情、恋を通して成長していく姿を描いた青春ストーリー。演技初挑戦となったユチョン、ヒロインのパク・ミニョンに加え、ソン・ジュンギ、ユ・アインら主要キャストすべてが爆発的な人気を獲得するほど話題となった作品だ。今回、粗野で無口ながら、実は純情な一面を持ち、“見守りナイト”ジェシンを演じたユ・アインに同作の魅力を聞いた。

――まず、本作に出演した経緯を教えてください。

「最初は主人公・ソンジュン(ユチョン)と対立するハ・インス役はどうかとオファーが来ていました。インスも魅力的でしたが、最初にシノプシスを読んだとき、ジェシンに引かれるものがあったんです。それに、自分が上手く演じられるという確信もありましたので、どうしてもジェシンを演じたいとアピールしたんです。原作のイメージに合わないという意見もあったようですが、何度も会って話していくうちに、この役を演じるチャンスをつかみました」

――具体的には、ジェシンのどんな部分に魅力を感じたのですか?

「ジェシンは非常に多様なキャラクターで、一人で何役もしているかのような、全く違う姿を見せるんです。人間の持つさまざまな性質、感情表現のほとんど全てのものが一人の人物の中にある。それこそがジェシンでしたし、彼を通じてそれらを演じることが痛快でもありました」

――感情の振り幅が大きいキャラクターでもあったと思いますが、その点で最も気を遣った点は?

「“少年性”です。思春期の時って、感受性が強くて、わずかなことで気持ちが瞬時に変わったりしますし、そのときどきの感情が即、表に飛び出してしまう。僕自身、今も相変わらずそうなんです。演技は自分自身の反映だと思っているので、そういった僕自身の少年性が、ジェシンに投影されたと思います。そして僕自身は、そんな少年性を残した自分が嫌いじゃないです(笑)」

――ジェシンとご自身とのシンクロ率は?

「99%、似ていると思います。僕もジェシンと一緒で、現在の社会を先導する世代の大人たちに我慢ができない部分がありますし。彼はアウトサイダーですが、僕もこの世界では中心から外れている非主流俳優だとよく言われます。1%、彼とは違う部分がありますが、それは恋愛スタイルです。僕はジェシンのように愛する人を黙って見守るだけのスタイルではありません。彼のように女性の扱いが不慣れでもないし(笑)。荒っぽくて冷たいときもありますが、恋をすると命を懸けるタイプです」

――では、ユニ(ミニョン)に人知れず片想いするジェシンを演じていて、もどかしく思ったのでは?

「まったくです。一番代表的なのは、20話でジェシンがソンジュンにユニを譲るシーン。女であることがばれて捕らえられたユニが釈放され、迎えに行こうとする場面で、ジェシンは『おまえに任せる。行け』とソンジュンだけを行かせるんです。本当に愛する女を譲歩する行動は僕のスタイルにはありません。ソンジュンとユニを取り合う気はないけれど、少なくとも一度くらいは男らしく告白すべきではないかと思いますね」

――ユチョンさん、ソン・ジュンギさん、パク・ミニョンさんと同世代の俳優との共演になりましたが、撮影現場の雰囲気はどうでしたか?

「とても楽しく撮影できました。 実は、同世代の俳優と演技をするのには、良い点ばかりでなく、悪い面もあるんです。ドラマの場合、特に人気が即座に表れるので、 互いに微妙な神経戦や嫉妬のようなものが生まれ、競争心が起きてしまうことがあるんです。でも、今回に限っては、そういったものがまったくなく、本当に良い仲間として撮影ができました。『花より男子』はたくさんの視聴者に愛されましたが、ク・ジュンピョのドラマだったと思います。でも、この作品は、誰か一人のドラマではなく、主人公4人のドラマになっています。それは、現場の雰囲気にも表れていたと思います」

――では最後に、このドラマを通して視聴者に伝えたかったことは?

「『なぜ?(ウェグレヤデ?)』と、問い掛けること。ユニがチョン・ヤギョンに言うせりふで、“なぜ、女ではだめなのですか?”というものがあります。その当時は不可能だったこと、許されなかったことが、今では当たり前のこととして通っています。でも、本当は当たり前のように起きていることのすべてに対して、『なぜ?』という質問を投げ掛けなければならないと思う。それが若者の使命であると思うし、そういうことをこのドラマを通して伝えたかったのではないかと思います」