<東京パフォーマンスドール>キュートなサンタ衣装で年内ラストライブ! “F-Project”も最高の船出

2019/12/23 05:40 配信

アイドル

サンタ衣装の破壊力撮影=永田正雄


さあ、TPDのライブだ!


#1はF-ProjectとTPDライブの二部構成。少々ブレイクタイムを挟んで、いよいよTPDライブの時間だ。

いきなり「ホーッホッホ~」っていう、やや古めなゲームのラスボスが言いそうなセリフ(失礼)の影ナレが会場に流れたかと思えば、「メリークリスマス! だ~れでしょう!? 香帆だよ~! 会場の皆さん盛り上がってますか~?」と一転してキュートな喋り口に。さすがグループ屈指の演技派女優・浜崎香帆だ。

そんな浜さんの呼び込みから、1曲目にあたる「FLASH TIME」(撮影OKタイム)がスタート。高嶋菜七上西星来櫻井紗季脇あかり、そして早着替えを終えた橘二葉と、順々にサンタコスの5人がそれぞれかわいらしいポーズを決めていった。なんたるご褒美…。

ちょっと違う精神世界に迷いこんでしまっていると、遠くから「イェイイェイイェイ」とリフレインでこちらを呼ぶ声が。2曲目は「It's Up To Me」をサンタコス+白のペンライトでパフォーマンス。

数日前に体調を崩してファンを心配させた脇も元気いっぱいに歌い、ダンスを決め、ファンを安堵(あんど)させ、浜崎パートも全員でカバーしながら5人バージョンのTPDライブを魅せていく。

この曲では、特に橘のペンライトの扱いがお見事。BLACK PINKのライブで高速かつ巧みなペンライト使いをしているファンがいたら、恐らく彼女だろう。

そのまま3曲目の「Kiss x Bang Bang!」へ。イントロからラブリーな衣装にはピッタリな選曲だなとワクワクしていると、いさきの「今日は私たちと一緒に1日楽しんでいこうね~」というコールでさらに気分はアゲアゲに。

ただ、実は後のいさきのMCで分かるのだが…ここから既に“事件”の予兆が。というのも、この曲入る前に某リーダーの「メリークリスマス」が入るはずだったというのだ。

そして欠席の浜崎の分も“黄色”を背負って登場した脇サンタがきっちりAメロ歌い出しを決めると、続いては通常なら中トロの流れで浜崎パート。誰が歌うのかな、とソワソワしていると…鼻歌? いや、違う。「タタタタッタ~」という軽快な高嶋リーダーらしき声が聞こえてきた。

「や、やったな…!」

そう、半年前、渋谷ストリームホールの「Shapeless事件」をご存知の方も多いと思うが、今回は創作歌詞ではなく、「タタタタ」である。うん、やはり只者ではない。「私、歌詞ごまかすのうまいので」といつぞやどこかの女医のような口調でおっしゃっていたが、ごまかす気すらもなかった。実に潔い!

まあ、自分のパートじゃないからね。慣れてないから仕方ないよね、と応援する気持ちでいるといつの間にやらキスバンから4曲目は「Collection feat ☆Taku Takahashi(m-flo)」へ。

サンタ衣装ではなかなかギャップがあって新鮮。ちょうど1年前のストリームホールでMV撮影していたよなあと感傷に浸りつつ、メイン級の浜崎がいない歌割、フォーメーションを仕上げてくる5人にあらためて敬意を表したい。

ちょっと心の中でリーダーいじりが過ぎたな…と反省しつつ、次は盛り上がり系の楽曲「HEART WAVES」。

サンタ衣装でもこれでもか!ってくらい高速ダンス、高速ボーカルで、ファンのボルテージも急上昇。歌い出しの浜崎パートはメキメキ歌唱力上昇中の橘が務め、脇につなぐ。

櫻井もあおりで会場を盛り上げるなど、浜崎の穴は大きいはずだが、それを感じさせないバランスの良さを見せ、5人のTPDにしか出せない色で沸かせる。そして高嶋の「メリークリスマス!」の絶叫からラストのサビへ。

相変わらずライブ映えのする曲だ。曲が終わるかいなかのところで、久々の“チャイム音“…6曲目は「SHINY LADY」だ。

イントロ中、脇の「2019年もたくさんの思い出が皆さんと作れて本当に幸せです。ありがとう」と心のこもったメッセージからAメロで高嶋の美しい歌い出しにつながるのが鉄板の流れ。

脇のメッセージにちょっぴりジーンときていたら…「また、やりおった!」

「当てのない苛立ち」まではいったが、「途中からターターター」に。どうもこのストリームホールには妖怪が住んでいるようだ。妖怪ターターター(仮)のせいで、高嶋の「ごめーん!」が会場に響き渡ったではないか。そう、リーダーは何も悪くない。全部、妖怪の仕業だ

サンタ衣装の破壊力撮影=永田正雄


引き続きいじりが過ぎるのでそろそろ真面目な話をすると、この曲で浜崎の見せ場であるオチサビの「子供の頃夢見た~」をそれこそ遜色なく歌い上げたのもまたリーダー。

これで全て帳消しでOKだろうってくらい、美しい歌声で、歌が終わるころには歌詞をすっ飛ばしたことなど既に忘れていたのも事実だ。

終盤の間奏ダンスでも、橘があえて浜崎の余地を残しつつも、頼もしくソロでダンスを決め、2019年のSHINY LADY締めにふさわしいエモーショナルな数分間となった。

と言いつつもこれで終わりではなく、続いては高嶋の真骨頂である流暢な英語交じりのボーカルが聴ける「Hey, Girls!」。

ここは当然完璧に決め、こちらもオチサビの浜崎パートは高嶋が務め、やはりTPDが誇るディーバはすごいなとあらためて惚れ惚れしたところで、全員の笑顔がキラリと光り、MCタイムに。