<赤の流星>対バンライブで得た確かな自信…“肉が付き”さらに輝く2人の流星

2019/12/23 06:50 配信

アイドル

赤の流星の脇あかり、上西星来(写真左から)撮影=永田正雄


赤の流星としてのワンマンライブは、夏真っ盛りの8月4日、東京・恵比寿CreAto以来。ただ、その後は対バンライブなどにも積極的に参戦し、夏の「@JAM EXPO」から深夜2時スタートの新宿二丁目まで、幅広いステージで経験を積んできた。

それだけに、今回TPD本体がワンマンをやる規模のストリームホールでのライブがどうなるのか、楽しみにもほどがある。

またまたクリスマス感のあるBGMから、一転して耳なじみの良い流星メロディーに切り替わり、「こんばんは、赤の流星です。今日は最後まで楽しんでいきましょう! クラップ!」と元気よく(なって良かった…)脇のあおりから、1曲目に「純愛90's -Rearranged ver.-」を持ってくる。

「せいら」「あかり」それぞれのソロパートでのコールから、2人の息の合ったダンスは健在。さすが、体調不良で休み中もLINEでコミュニケーションをとっていただけのことはある。

何も心配なさそうな2人のハーモニーに、1人ニヤニヤしていると、いきなり畳み掛けるように「Into the Night~夜に落ちて~」へ。

ファンもすぐさまクラップで応え、ついさっきまでTPDがライブをやっていた場所と同じ所とは思えないほど、赤の流星ワールドが会場を支配する。

スモークがかったステージがより幻想的なムードを助長し、この曲ならではのコンテンポラリーダンスもキレキレ。

上西のしなやかな腕の使い方に、脇の精いっぱい力を込めて歌う表情、これを見られただけでも大満足。独特のライトも相まって、よりディープに赤の流星の世界に落ちていくのを感じる。

ビューティーインフルエンサーとスマイルインフルエンサー、存在そのものが人に幸せを与える2人がいきなりアクセルを踏みっ放しで、次に何を持っていくのかとゾクゾクしていると、いい意味で無機質なボーカルが逆にそそる「Perfect Doll」。

ダンスも“ドール感”強めな部分と急激にスピード感あふれる部分がうまくマッチし、クオリティーの高いパフォーマンスを披露してくれた。

曲が終わると、流星ライブの魅力の一つでもあるMCパートへ。

「あらためましてメリークリスマス! 赤の流星でーす!」の声から、脇の「皆さん盛り上がってますか~?」に大歓声で応える観客たち。

すると、上西がちょっと疲れた顔を見せ「今の3曲が集中ゾーンで、もう…手汗がすごい!」と珍しく甲高い声で感情を爆発させると、マイペース・オブ・ザ・イヤーに3年連続ノミネート中の脇は「今、もう甘いものたーくさん食べたい!」と一声。

普段ならきつめのツッコミをしそうな上西も「分かる~!」となぜかノリ、続けて脇の「何か飲みたい」という自由な水分補給リクエストにも「私も。一緒に飲も!」と、後ろ向いて水分補給タイム…自由過ぎるぞお二人さん。

ファンも苦笑い交じりに笑って見ていたが、それくらい精神的にハードな3曲だったということだろう。

上西星来撮影=永田正雄


あらためて上西が「冒頭であかりが『メリークリスマス!』って言ってくれたじゃん! クリスマスがもうすぐなんだよ!」と気を取り直してMCを始めると、脇も「そうだね、25日だしね」と返し、上西が「何かさ、クリスマスに欲しいもの、ないんです?」と謎の疑問形を向けると、脇は「ないんですぅ~? 買ってくれますか~!?(笑)」と笑顔でカウンター。

これには上西も瞬殺で「NOだけど(笑)」と切り捨てつつ、「ないんですか? 何か」と質問すれば、脇は「何だろうなあ。録画機」と答える。

すると上西がどこぞの専門家のような語り口で「あ~、テレビに内蔵型ではないということですか?」と返すと、脇は「どうなんだろ、分かんない。テレビあんまりつけないんです」と元も子もないことを言い出し、それをツッコむでもなく上西は「分かる、私もあんまりつけないんだよね」と言い、何とも独特の空気が会場を包む。

反対に上西が欲しいものは「ドレッサー」なんだとか。さらに上西が「小さい頃のクリスマスの思い出とかないの?」と聞くと、脇は「あるよ」と某人気ドラマのバーのマスターのような返しを。

続けて「小さい頃、サンタさんに手紙を書いたことあるの。これもう言えない…自分のつらいこと、っていうか嫌なことをぶわーって書いて、サンタさんに(笑)」とサンタならぬ“サタンあかり”が現れると、上西は「そんな子いるの? 普通これが欲しいです、みたいなのじゃないの?」と初めて真っ当なツッコミを。

ただ、サタンあかりは「じゃなくて、嫌なことぶわーって書いた。だって絶対会わないわけじゃん? サンタさんって。だから、嫌なことを言っても大丈夫だって思って書いたの。そして起きたら、お母さんが『あんた大丈夫?』って言ってきて。『何で見たのー!』って大泣きして、朝からけんか(笑)」と衝撃のエピソードを明かし、SEIRA様に「さぞかし独特な子だったんだろうね」と切られていた。

かくいう上西はクリスマスにもらったポータブルゲーム機を、ある日、母に「もう要らないから売っちゃっていい?」と言ったというこちらも独特のエピソードを披露し、トークショーさながらの盛り上がりを見せた。

そして赤の流星ワンマンといえば!の新曲披露へ。その名も「光のペガサス」。