<赤の流星>対バンライブで得た確かな自信…“肉が付き”さらに輝く2人の流星

2019/12/23 06:50 配信

アイドル

コンビネーションばっちり撮影=永田正雄


イントロだけを聴くと赤の流星というか、TPDの曲か?と思うくらいの近未来感のあるサウンドで、光の演出もこっていて、赤の流星として新境地を開拓する1曲になりそうだなと。

とはいえ、もちろん赤の流星らしいメッセージ性のあるダンス、すっと入ってくるメロディー。これも何度リピートしても飽きがこなそうだ。

続いてワンマンでも定番のオリエンタルな「エデンの雨」、いつの間にやら“赤い果実”が2人の手の中に吸い込まれている「果実」へと続く。

いつ見ても華麗なる果実さばき。しかし、赤の流星って全部が代表曲というか、どこを切り取っても赤の流星の独特の世界観が伝わるものばかり。それをまざまざと見せつけられた感じだ。

続く「cocolo」では、脇の低音ボイスによる歌声がさえ、上西の「あなたはどこなの?」と探しまわるような表情の演技もハマっていた。ここで暗転し、2人が舞台袖へ。

BGMだけがしばし流れると、今度はピンク衣装で現れ「ここからが後半戦です。皆さんもっともっと盛り上がっていきましょう!」という上西の掛け声から、「黄・昏・蝶・々 -Rearranged ver.-」。

後半戦に突入しても勢いはとどまることを知らない2人。細やかな手の振りで、2人の周りを蝶々が飛び回っているようにも見えた。横の壁面に映し出された影もどこか蝶々のよう。こうなると不思議なもので2人が美しい蝶々に見えてくる。

そんなことを考えていると、今度は2人のボーカルの魅力がギュッと詰まった「紅~beni~」へ。後半戦で喉も温まってきたこともあるのかもしれないが、ハーモニーはこの日随一だったようにも感じた。異論は認める。

クールに決めようとしても、楽しくて仕方ないんだろうな…という、ついこぼれる脇の笑顔も印象的だった。

そこから赤の流星屈指の畳み掛け曲「Move On!」。脇の「みんないくよ~!」の声から、盛り上がりのギアも1段上がり、2人はステージ最前線へ行ってコール&レスポンスを促す。

ほんの一瞬、上西が振りを終えた後「決まった!」って顔をするところが何ともかわいらしいなとにやけていると、「これが愛?!」にフライアウェイしていた。

こちらは隠す必要のないくらい、最初から笑顔のアクセルを踏みっ放し。まさにこれが愛なんだろうな、と思うくらいの気持ちで見詰めていると、あっという間にラストの曲「to you」。

じょにーの歌い出しからの照れ笑い、脇の「私のこと見ちゃダメ」で顔をペンライトで隠すしぐさが何ともチャーミングだし、観客との一体感もマックスに。

上西の「今日は皆さん来てくださりありがとうございました~!」から、「バイバーイ!」「バイバイキーン」と元気よく言って去っていった。