<高嶋菜七>23歳の決意「これからも付いて来てもらえたらうれしいです」念願のアコギとのコラボも!

2019/12/23 07:44 配信

アイドル

東京パフォーマンスドールのリーダーであり、歌姫の高嶋菜七撮影=永田正雄


正直、1日3部制(いさきイベもありつつ)のクリスマスイベントだって銘打っているし、全部が全部全力投球ではこまい、とタカをくくっていた。けど、いい意味であっさり裏切られ、1部、2部ともにそれぞれきっちりメインイベントの仕上がり具合。

こんなにメインディッシュがそろっていたら某グランメゾンでもフルコースの流れを考えるのが大変だろうってな感じで、当然8月以来のリーダーソロライブへの期待値もそれはそれは高いものに。

3度目の会場入りで、リーダーの登場を待っていると、おなじみのロックサウンドが流れ、高嶋の「高嶋菜七ワンマンライブ『Welcome to my world~23歳のバースデー編』へようこそ!」のあいさつから、1曲目はTPDの「SURVIVAL!!」だ。

昼に緊張でちょいちょい歌詞をすっ飛ばした方と同じ人とは思えない躍動感と自信にあふれた歌声とパフォーマンス、そして“絶対女王”感。

オレンジのサイリウムで埋め尽くされた会場は、クリスマスよりもバースデーイベント寄りの空気が漂う。

すぐさまMCが入り、「あらためまして高嶋菜七です。今日は来てくれてありがとうございます」とあいさつし、次に歌う曲を「今年の10月からNHK第一ラジオでメインパーソナリティーをやらせていただいていて、そこでいろいろなランキングを紹介するコーナーがあるんですけど、毎週絶対入っている曲がOfficial髭男dismの『Pretender』なんですね。『SUPER DUPER』のリリイベの時に、(櫻井)紗季ちゃんと(橘)二葉がよく聴いていたので、私も聴いてどハマりして、これ歌いたい!って思っていて。これを次に歌いたいと思います」と説明し、2曲目に「Pretender」をカバー。

トークはキレッキレ撮影=永田正雄


2019年を代表する“サブスクの申し子”ヒゲダンをTPDのディーバが歌う。こんな幸せな時間が訪れるとは、年始には想像もしていなかった。

というかOfficial髭男dismって、グループ名もリーダーにピッタリ。ちょいちょい日本語に英語を挟みがちな…ってそれは関係ないか。

でも、この曲ってパッと聴いた感じ親しみやすいメロディーラインに思えるが、いざ歌うと細かい音程が結構あり、なかなか大変なはず。そこをちゃんと自分の楽曲のように仕上げるあたり、さすがディーバ。

それに“彼シャツ理論”と一緒で、女性ボーカルが男性バンドの歌う、という構図も絶妙にそそるのは、私だけだろうか。

かと思えば、今度はカーリー・レイ・ジェプセンの「Call Me Maybe」とは振り幅広い。まあでも、全篇英詞の方が水を得た魚のように生き生きとするのもまた彼女ならでは。

洋画のラブコメにいがちな主人公の男子の幼なじみで、活発な女の子のような瞳の輝きとノリのいい歌い口。というか、むしろ全篇英詞だからなのか、歌い終えた後の「アリガト~!」がもう来日アーティストのあいさつのようだったのは気のせいだろうか。