<東京パフォーマンスドール>“最強で最高な”ライブ…そして次のステージへ!「これからも付いて来て」

2020/01/08 06:40 配信

アイドル

全員美しい“奇跡の6人組” 撮影=永田正雄


TPDの年始シブゲキ!!シリーズがこの日で終わってしまうことに対するファンの“涙雨”なのか、冷たい雨が渋谷の街を濡らし始めた7日の夕暮れ時。

冷たい雨をも吹き飛ばしそうなTPDファミリーの方々の熱気で、既にCBGKシブゲキ!!は臨戦態勢が“ととのって”いた。

すっかり聞き慣れた入場SEに耳を傾けつつ、「あけおめ!!編」は1曲目からどんなストーリーを紡ぐのかとワクワクしていたら、白い衣装に身を包んだ6人によるデビュー曲「BRAND NEW STORY」で幕開け。

何度聴いても新鮮に聴こえるのは曲調によるところなのか、歌い手側の努力か。シンプルにお客さんに届けよう、という強い思いが味になって出ているからこそ、かめばかむほどうまい状態なのかもしれない。

大好きな流れである、後半に向けた間奏での橘二葉のソロダンスからのキックだが、今回は見ていた角度のせいか前にいる高嶋菜七の位置がいつもより近く(見えて)、姐さん自慢のポニーテールを蹴り上げてしまわないか心配になったものだが、そこはさすがFプロ。全てを計算に入れたかのようなキックで杞憂に終わった。

そうこうしているうちに曲が終わり、次はイントロの時点で全身の鳥肌が“あけおめ!!”と言ってくるのが抑えられないあの名曲だ。元気いっぱいな浜崎が「最終公演! みんな声出す準備はできてますか~!? 最後まではしゃいでいこうぜ~!『BE BORN!!』」とあおり、2曲目は「BE BORN -Rearranged ver.-」。

櫻井紗季上西星来、高嶋、脇あかり浜崎香帆、そして橘と目まぐるしく歌い手が変わるソロ&ツインボーカルパートあり、スピード感あふれるダンスあり、サビで手をぐるぐる回すメンバーに合わせてカラフルなペンライトを振り回す観客との一体感あり。

まるで何年に一度かの流星群を間近で見ているような感覚になり、今すぐペンとノートを放り投げて踊り出したくなったのは言うまでもない。

そして「TRICK U」からの「Counting the Seconds」という「ただいま!!シブゲキ編」と同じ3・4曲目の流れ。

「TRICK U」では、白衣装だからか、ステージを照らすライトとファンのペンライトの色がうまい具合にミックスされて見え、光の当たり具合からジャケ写の紫衣装に一瞬“空目”して一人ほくそ笑んでしまった。

それに前日よりも力強くソロパートを歌う橘の姿も心を捉えて離さない。1曲まるっと橘の歌声を聞いてみたいなと思わせるには十分なインパクト。

あとは全メンバーに言えることだが、腰を使ったダンスがとてつもなくしなやか。私がやったら確実にぎっくり腰だ。(やらんでいい)

リーダー・高嶋菜七撮影=永田正雄


「Counting the Seconds」の方は、歌い出しの高嶋からずっと聞き入ってしまったし、沁みる歌詞、手話の部分を含めた振付もあらためてステキだなと再認識。

感傷に浸る間もなく、5曲目にフルコースで言えばメインディッシュに近い新生TPDのキラーチューンの1つ「純愛カオス」を持ってきた。

特にシブゲキラストだからなのか、1サビからここ最近の「純愛カオス」では最も力強いんじゃないかなと思うくらいパワフルなハーモニーで先制パンチ。続いてAメロ歌い出しの脇も以下同文で素晴らしかったし、オチサビ前に中央部でハモった上西&櫻井コンビの充実感のある笑顔もまたGOOD。

オチサビクイーン・浜崎による「本気でつかんだ情熱は逃げない」なんて、そのエモいフレーズ&美声だけで白飯何杯でもおかわりできそうだわ。