プロレスラー、獣神サンダー・ライガーの30年にわたる試合の映像を集めた公式DVD-BOX「獣神伝説〜30年間の激選名勝負集〜」が、12月25日(水)に発売。
このほど、その発売に併せて獣神サンダー・ライガー本人にインタビューを敢行。前編となる今回は、DVDーBOXの収録内容についてや、「獣神ライガー」としてデビューした当初抱えていた思いなどについて語ってもらった。
――いよいよDVD-BOX「獣神伝説~30年間の激選名勝負集~」が発売となりますが、まずこのDVD-BOXのお話が出た際の感想はいかがでしたか?
「僕みたいなレスラーのDVDが出ていいのかな?」っていう思いがありましたね。これまでDVDが出てきた選手たちは、佐山聡さんの初代タイガーマスクだったり、アントニオ猪木さんだったり、そうそうたるメンバーですよね。そこに僕が名を連ねていいのかな?っていう、恐れ多い気持ちは正直言ってありましたね。
――今回のDVD-BOXは、DVD6枚組、全84試合、収録時間1200分超えという超特大ボリュームとなりましたが、今回収録された試合はご自身で選ばれたのでしょうか?
やっぱり佐野直喜選手との一連の試合は、どの試合ということではなくて「佐野さんとの試合は全部入れてほしい」とリクエストしました。やっぱり「獣神ライガー」としてデビューした時に、やっぱり初代タイガーマスク、佐山さんの影ってものすごく大きかったんです。
どうしても比較されるし、「どういう試合をすればいいんだろう」「どういうライガー像がいいんだろう」ってずっと悩んでいたんですけど、そんな時に佐野さんが僕の目の前に立ちふさがったような形で。
そこで「どうのこうの悩んでいる場合じゃない。自分をぶつけていかないとこの人には勝てない」と思って、若手時代と同じように全身全霊でぶつかっていった。その結果が、よくファンの皆さんが「新しいジュニアの戦い」って仰っていただく一連の抗争となった感じですね。
ライガーとしての方向性も、ある意味そこで決定づけられましたし、全てにおいて佐野さんは「恩人」ですね。もちろん、ライバルではあるんですけど、一番の恩人です。
――伝説の幕開けとなる1989年の「獣神ライガー」デビュー戦も収録されていますが、新日本プロレスとして初となる東京ドーム興行で、マスクマンとしてデビューされることに当時はどのような心境だったのでしょうか?
僕はもともとマスクマンになりたかったので。ただ日本でマスクマンというとなかなか前例がないというか。新日本プロレスで言えば、当時は佐山さんとザ・コブラさん(ジョージ高野)、それと平田さん(平田淳嗣、スーパー・ストロング・マシン)くらいという感じなので、まあ無理だろうなと諦めていたんです。
そうしたら、その当時僕はイギリスに遠征していたんですけど、会社の方から「マスクマンを東京ドームでデビューさせる構想があるんだけど、やってみるか?」と言われて。もう「やります!」って二つ返事で決めましたね。ドームでのデビューでしたが、野球場で試合をするなんて、規模というか、大きさの面でどんな感じになるのか想像できなかったですね。
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