――今回のDVDでは、ライガー選手のマスクやコスチュームの変遷も見どころの一つと言えるかと思いますが、これまで何パターンくらい着用されてきた記憶がありますか?
もともとアニメから取っているので、アニメの中で主人公がやられて復活したり、パワーアップしたらデザインが全然変わっていくので、そこで僕の着るマスクやコスチュームの基本デザインも変わってきますよね。
それから、ドーム大会や大きな大会は半分お祭り的な部分もあるので、色を変えたりしたこともあります。基本は赤白なんですけど、青にしたり金にしたり赤一色にしたりもしたので、どれくらいのパターンを着たかはさすがに分からないですね(笑)。
――ライガー選手は絵やフィギュア作りもお上手ですが、デザインでご自身が発案したものはあるのでしょうか? また、特にお気に入りのデザインもあれば教えてください。
発案は無いですね。デザインは永井豪先生のアニメ「獣神ライガー」(1989~1990年、テレビ朝日系)を基にしているので、そこを僕が勝手に変えることは無いんですけど、色で気に入っているのは…やっぱりオリジナルである赤白のコスチュームが一番しっくり来ますね。
――ライガー選手と言えば、入場曲「怒りの獣神」の印象も非常に強いですが、当初は「アニメのテーマソング」という経緯で使われ始めたこの曲も30年のキャリアの中でずっと使われてきました。この曲に対するライガー選手の思いや、こだわりはありますか?
「怒りの獣神」はもともとアニメのオープニング曲だったんですけど、テンポがよくて僕も好きだったんです。アニメでは途中でライガーが敵にやられて、“獣神サンダー・ライガー”になったんですけど、そのタイミングでアニメのテーマ曲も「獣神サンダー・ライガー」仕様に変わったんです。でも、曲を聞いてみると何か愛着(が湧いた)というか。
会社の方から「サンダー・ライガーになったんだから、テーマ曲も変える?」って聞かれたんですけど、最初のテーマ曲である「怒りの獣神」の方が良かったんで、「いや、これで行きましょう。テンポも良くて馴染みもあるし、僕自身この曲が好きなので」って言って通してもらったんです。だから、そこだけはアニメと違うんです。僕が変えませんでした。
(後編に続く)
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