引退間近の獣神サンダー・ライガーが「鈴木みのる」「イッテンヨン」「テレビ」への思いを語る!

2019/12/27 06:00 配信

芸能一般

リング上での「ありがとな」に込めた真意を告白!


鈴木みのるとの一騎打ちの最中、体で交わした濃密な会話を明かした獣神サンダー・ライガー


――夏の終わりに勃発した鈴木みのる選手との抗争では、「鬼神ライガー」が姿を現してファンにも衝撃が走りました。10.14両国国技館でのシングルマッチまでを含めて、一連の抗争をふり返ってどのような思いがありますか?

あれについては何だかんだ世の中では言われますけど、結局引退を発表してから、「1月4日~5日までけがなく試合をこなして引退を迎えられればいいな」っていう、ちょっとどこか甘えた部分というか、ゆるい考えが僕の中にあったんですよね。

それを鈴木が「ライガーはそういうもんじゃないだろ、新日本はそういう場所じゃないだろ」ってわからせてくれたと思うんです。だから反則を交えた攻撃とか、僕を挑発して煽るような態度をしていたんだと思います。

それは鬼神ライガーとなって怒り頂点に達した時に、「あ、鈴木(が自分に対してしてきたの)はそういうことだったのか」と僕が勝手に解釈したんですけど、それで両国を迎えることができて。

試合が終わった後、僕が彼に「ありがとな」って言ったのはそこだったんですよ。そういう自分を思い起こさせてくれたことへの感謝ですよね。

そこからはバリバリ、毎回怒りモードでリングに上がっています。やっぱりそれが新日本プロレスだし、ライガー(のあるべき姿)だし。そういう意味で、鈴木には「ありがとな」ですよね。

――2002年にパンクラスのリングで行われた、鈴木選手との総合格闘技戦は、鈴木選手にとってのターニングポイントとなっただけでなく、ライガー選手にとっても大きな試合だったと思います。そうした経緯があってのお二人の戦いは、ファンにとってもグッと来るものがありました。

まあ、(お互い)藤原道場の門下生ですからね。鈴木から見れば僕は兄弟子になるし、僕から見れば後輩の一人ですけど、同じ場所で育った者として、やっぱりどこか考えていることが一緒な部分は多いと思いますよ。そういう意味で、改めて「ありがとな」ですね。

高橋ヒロムへのメッセージは「俺を木っ端みじんにしてくれ」!?


【写真を見る】引退試合で対戦する高橋ヒロムには、「俺を倒せないならお前が引退しろ」とメッセージを送った獣神サンダー・ライガー


――間近に迫った「イッテンヨン」「イッテンゴ」では、かつてのライバルや憧れの先輩、現在のジュニアトップ戦線を賑わす高橋ヒロム選手まで、さまざまな顔ぶれと相まみえますが、この2試合への思いを教えてください。

まず1月4日のカードは、プロレス人生を歩むきっかけとなった方、ライガーとしての道しるべとなってくれた方、世代交代で下からの突き上げがある中で僕が潰しにかかった相手と、ある意味「ライガーの始まりから終わり」を彩ってくれた人たちですよね。そういった人たちが、1月4日に時間を空けてリングに上がってくれる。感謝しかないですよね。

だから、しんみりするのではなくて、僕も(カード決定の会見時に) 言いましたけど、「お祭りみたいな感じ」で(楽しみたい)。とは言え、カード的にはお祭りですけどやることは闘いですから。レスラーってみんな「俺が俺が」って感じですからシビアな闘いになるとは思っていますし、それは望むところですよ。

1月5日の試合はもう、今新日本ジュニアのトップ5には余裕で入るメンバー(が相手)ですからね。今の新日本最前線の二人と戦うことができる、しかも僕のパートナーはライバルだった佐野(直喜)さんで、相手もライバル関係だったリュウ・リー選手と高橋ヒロム選手ですよね。

因縁も感じるし、最後「俺を木っ端みじんにしてくれよ。それができなければ俺が木っ端みじんにしてやるから覚悟して来い!」っていう感じですね。

――この2試合はやはり、大会の中でも重要なポジションに位置してくると思いますが…。

いやいや、カード順だとどちらもオープニングじゃないかな?(どちらもイベントの第1試合として実施) ドームにはドームの華やかなカードがあると思うんですよ。一年の総決算とか、その一年先を見せるようなカードとかが出てくるわけで。

そんな中で、僕は引退する人間ですから1試合目にやらせてもらって、2試合目からはガラッと雰囲気を変えて、今まで通りのドーム大会になるという。途中で入るよりも、僕は1試合目がベストだと思いますね。