神尾楓珠と池田エライザがW主演を務めるMBS/TBSドラマイズム「左ききのエレン」(毎週火曜夜1:28-1:58ほか、TBSほか)の最終話「天才になれなかった全ての人へ」が、12月25日までに放送された。“才能”という漠然としたものにあらがう光一(神尾)にファンから称賛の声が上がっている。
本作は、2016年3月からかっぴーによってデジタルコンテンツ配信プラットフォーム「cakes」で連載がスタートし、「cakesクリエイターコンテスト」で特選を受賞した人気コミックが原作。
いつか“何者か”になることを夢見る広告代理店デザイナー・朝倉光一と、圧倒的な芸術的才能に恵まれながらも生きづらさを抱える山岸エレン(池田)を軸に、クリエーターたちの群像劇を描く。(以下、ネタバレがあります)
最終話では、光一が担当した園宮製薬の広告案件のてん末が描かれた。
光一が掲げる“共感”というコンセプトを無視し、“完璧”な写真を撮り続けるあかり(八木アリサ)と世界有数のカメラマン・佐久間(板橋駿谷)。撮影をやめさせようとした光一は佐久間と取っ組み合いになり、殴られ床に倒れ込んだ。
佐久間に「てめえは一体誰なんだよ!」と罵られた光一。そのとき脳裏をよぎったのは、高校時代エレンに殴られた時のこと。若く希望に燃えていた光一は、エレンに胸ぐらをつかまれながら「俺は何かになるんだ! 何かにならなきゃ退屈で生きていけねえよ…」「俺は、俺が諦めるまで諦めない!」と声を絞り出したのだった。
それから時がたち、自分が結局何者にもなれなかったことを恥じた光一は「あかり、佐久間さん、邪魔してすみませんでした」と頭を下げてスタジオを去った。